QOL
QOL=
Quality of life
(クオリティ オブ ライフ)
この世界に生きるすべての人に共通して、
①心身ともに健康であるか
②自立した生活ができているか
③社会と関わりをもっているか
この3つの要素を個人が自身に問うものです。
一般的には「生活の質」をさすことが多いですが、lifeには生命という意味もあるため「生命の質」とも訳されます。
医療の領域においては「病気や加齢により生活の変化を余儀なくされた人が、これでいいと思える生活をおくれている状態のこと」ともされ、患者の身体的苦痛の軽減や精神状態の安定・社会的活動を含めた総合的な活力を表し、生きがいや人生・日々の満足度なども含まれます。
QOLの概念を遡ると、歴史的にはソクラテスの「なによりも大切にすべきは、ただ生きることでなく、よく生きることである」といった哲学的追求からはじまっています。
QOLとは「より良く」という価値観を主とし、
「毎日が充実し、心身が満たされた生活」に焦点をあてる考え方になります。
人が考える幸せのカタチはそれぞれで、
命をどう使い
生きる時間において何を大切にしているかで
QOLの自己評価が変わります。
求めるカタチが思うように手に入らないことでQOLが低下していると捉えてしまう人も多く、
それがストレスとなるケースも多いです。
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高齢者の場合は、
手を貸しすぎることで
必要以上に能力が低下し
QOLが下がることもあります。
子どもや社会人になりたての人に対して、努力で克服できる場合でも人が手を貸しすぎることにより、成長が見込めずQOLの低下を招くこともあります。
QOLの低下を加速させる要因には
❌ストレス
❌精神の不調
❌収入面の不安
❌生活習慣の乱れ
などが挙げられますが、
QOLを損なわないために必要だと言われる『人との関わり』がかえって低下を招くこともあります。
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⭕️やりがいをつくる
⭕️よく笑う
⭕️衣食住を満たす
⭕️十分に睡眠をとる
⭕️適度に運動する
など、生きる上で当たり前のことを丁寧に行うことでQOLは向上します。
運動指導者として特にお伝えしたいことは、
すべての行動に『楽しい』という感情を伴わせることの大切さです。
例えば、
食事において孤食が続くと
食事への関心が薄れて
食事の回数・品数・食材が減り
栄養が偏ります。
食欲が減退すれば、食事量が減り、
低栄養に陥ります。
この場合、
たとえ生活の質が安定していても
生命の質に関しては低下することになります。
QOLとは一時的なものではなく、長期・・・生きている時間すべてにおいて必要な問いかけです。
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生活の質の安定には、
まず生命の質を高める必要があります。
生命の質の維持は、日常生活動作を難なく行い、健康な身体で、生きること=命を使うことに丁寧に向き合うということです。
【日常生活動作を難なく】ということは
非常に重要なことと言えます。
運動指導においては、QOLという言葉を用いる時に高齢者のQOL維持向上に対して働きかけることが多いですが、その理由は加齢による筋肉の衰えが日常動作そして日常生活に支障を及ぼすからです。
特に抗重力筋と呼ばれる、重力に対して姿勢を保持するために働く筋肉の衰えはQOLを低下させます。
立つ・歩くなどの日常的な動作の基盤となる抗重力筋は、太ももの筋肉(特に大腿四頭筋)・臀筋群(特に大臀筋)・腹筋群・背筋群をさします。
介護予防・転倒予防・QOLの維持・向上のためには、これらの筋肉をしっかりと鍛えることが重要になります。
立つ・歩くをスムーズにさせるためには、強度や負荷はそれ(立つ・歩く)以上である必要があります。
ウォーキングであれば、
せめて早歩き&大股歩き。
いや、私はやっぱり山登りを推したい!笑
しかし、運動も『楽しい』が伴わなければ長続きしません。
私たち運動指導者は、
手を貸すのではなく
健康づくりの知恵をお伝えし
健康能力を高めて
QOLの向上を促します。
バランスコーディネーション®︎は【日常生活動作の質を高める】にフォーカスしていますし、からだバー®︎は【健康能力の向上と自ら切り開く健康未来】を大切にしています。
💐人生の幸福度
💐生活の満足度
💐生命の健康度
これらが高い人を一人でも多く増やしたい⭐︎
✅心身ともに健康であるか
✅自立した生活ができているか
✅社会と関わりをもっているか
このすべての問いかけはどれも重要ですが、
基盤は【健康】かと思います。
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あなたの健康度はいま何点?
100点じゃない場合、
足りないのは
運動❓
栄養❓
休息❓