ビタミンK2

『ビタミンK2』
あまり聞き馴染みのない方も多いかもしれませんが、非常に重要な栄養素です。

ビタミンKは脂溶性ビタミンのひとつで、
水に溶けにくい性質をもちます。

緑黄色野菜
海藻類
植物油
緑茶
などに多く含まれているビタミンK1

動物性食品に多く含まれ、
腸内細菌からも合成されるビタミンK2

この2種類があります。

ビタミンKには血液の凝固を促す働きがあるため、
ビタミンKが不足すると
❌消化器官からの出血
❌鼻血
❌血尿
❌月経過多
❌出血が止まりにくくなる
などの症状が出ます。

血液凝固の役割のほかに
もうひとつ重要な働きがありますが、
それが【骨の形成】です。

骨に存在するビタミンKは
タンパク質を活性化して
骨の形成を促します。

ビタミンKが不足すると
骨折リスクが高まるとされ、
骨折後も
カルシウムとビタミンKを
積極的に摂るように促されます。

ビタミンKはさまざまな食品から摂取でき、体内でもつくることができるため、きちんと食事をとっていれば不足する心配はないと言われています。

ですが、例外はあります。
👶体内での合成量が少ない新生児
👨‍🦳腸管からのビタミンKの吸収量が減少しやすい高齢者
などは体内のビタミンKが不足しやすいです。

多量に摂取しても健康被害が見られないため、
摂取上限量の設定はありません。
(そのため、推奨摂取量の記載も機関によってバラバラで、成長過程の18才未満の子どもたちは男女別に推奨摂取量が異なります)

最近の研究では、
『ビタミンK2が不足している状態でカルシウムの摂取をすることが、動脈硬化につながっている可能性がある』ことがわかりました。

ビタミンK2が不足している状態では、
カルシウムが骨に運ばれることなく
血管に沈着してしまい
血管が硬くなってしまうそうです。

ビタミンK2の不足を防ぐために有効なのは
【納豆】です。

一日1パックの納豆とカルシウムを摂ることが、
骨折を防ぎ
寝たきり予防につながり
さらには認知症リスクを低下させます!

納豆のネバネバ成分の正体であるナットウキナーゼは、血液の滞りや血栓予防に効果的といわれています。

ナットウキナーゼは70℃程度の加熱で失活するといわれていますが、ビタミンやタンパク質といった栄養素は失われません。

調理法を工夫しながら、
納豆を毎日摂れたら最高ですね♡

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