反り腰
『反り腰』といっても、その具合は様々です。
ですが、共通することがあるので
それについてまとめたいと思います✏️
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反り腰の人は、
内臓全体が前そして下方向に押し出されます。
(いわゆる下腹ぽっこり)
内臓を包む腹膜の前側は、
内臓に押し出され負荷がかかります。
腹膜の後ろ側も内臓が引っ張られた分だけ前下方向へと引っ張られ、その時に後腹壁膜と一緒に背骨が前へと引っ張られて反り腰になります。
筋膜のバランスが悪くなると、
筋肉の動きは悪くなり力が入りにくくなります。
つまり、内臓が前下方向に引っ張られた反り腰のままでは、腹膜のバランスが悪いため、腹筋が働きません。
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反り腰を緩和させるためには、内臓を背骨のほうに正常な位置へと戻すことが大切です。
通常の腹式呼吸では息を吸った時にお腹を膨らませますが、反り腰を改善するためには内臓をぐっと背骨のほうに押し込む必要があるため、息を吸いながらお腹をぺちゃんこにして背中のほうにおへそをくっつけるようにします。
内臓の重みをとり、
下腹部がぽっこりとせり出される状態をなくし、
背骨が前に引っ張られないようにすることで、
反り腰は治ります。
内臓の位置を正さぬまま、
姿勢だけを伸ばそうと働きかけ続けると、
余計なところに力が入ってしまい、
状態悪化につながるので注意しましょう。
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反り腰になると、
背骨のS字カーブのラインが崩れます。
内臓の位置の影響による反り腰で腰椎が前下に落ちるようにして出た分、腰椎の上の胸椎は内臓を引き上げなきゃ…バランスを保たなきゃ…と頑張ります。
すると、胸膜・横隔膜も頑張る状態が長く続き、かたくなります。
かたいを通り越すと、痛みが出てきます。
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内臓が前下方向に落ち込むのを正し、
反り腰が改善できて次にすることは、
胸式呼吸です。
胸が呼吸で大きく膨らみ、
しぼみ、動くのを確認しながら、
呼吸で胸膜・横隔膜・胸椎をほぐします。
胸が広がるのを感じられるようになり、反対に背中側の肩甲骨を下方向に下げながら背骨のほうへ寄せる意識をもち呼吸をすることができるようになれば、猫背や巻き肩も緩和されていきます。
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反り腰の人の共通点は、内臓の位置。
まずは内臓を背中側に戻すための腹式呼吸。
その次に反り腰でかたくなってしまった胸椎・胸膜・横隔膜をほぐすための胸式呼吸。
次いで肩甲骨・肩・胸・腕と、それぞれを正常で心地よい位置に戻してあげることが姿勢改善につながります。