側弯症
☑️服を着る時に両肩や背中がきちんと合わない
☑️スカートの丈が左右で違う
☑️鏡で見ると左右の鎖骨・肩の高さが違う
☑️写真を撮る時に体が傾く
など、日常のふとした瞬間に気づくことがある
【(背骨の)側弯症】
以下の項目で該当する数が多いほど、
側弯症の疑いもしくは予備軍になります。
👇
✅テレビを観るとき、横向きの姿勢になる
✅床で雑誌を読むとき、横寝で肘枕をする
✅床に座るとき、横座り(お母さん座り)になる
✅体をひねって作業することがある
✅椅子に座るとき、決まった脚を上にして組む
✅電話をするとき、頭と肩で受話器を挟む
✅鞄はいつも同じ側の手で持つか肩にかける
✅いつも同じ側の足に重心をかけて立っている
✅傘を差すとき、いつも同じ側の手で持つ
✅寝るときは、横向きかうつ伏せが多い
✅朝起きると背中や腰に疲れが残っている
✅寝違えることが多い
✅食事をするとき、片側の歯で噛むことが多い
✅いつも同じ側で頬杖をついている
✅気がつくと頭が傾いている
✅ゴルフなど体をひねるスポーツをしている
✅慢性的な運動不足
・
・
・
近年は側弯症に対する遺伝子研究が盛んに行われています。
先天性側弯症では、約10%が特定の遺伝子 (TBX6) が原因で発症することも明らかになっています。
親が側弯症の場合は子どもにも側弯症の疑いがあるため、念のため専門医に調べてもらうのが安全といわれています。
・
・
・
側弯症にもタイプがあります。
👇
①機能性側弯
これは何らかの原因により一時的に側弯になっている状態で、椎間板ヘルニアなどで起こる痛みが原因の場合です。
②構築性側弯
脊椎のねじれ(回旋)を伴った側弯であり、側弯が簡単にまっすぐに戻らなくなった状態です。
・
・
・
原因がわからない特発性側弯症は、
側弯症全体のうち80〜85%を占めるといわれています。
年齢による分類がされており、
①乳幼児期側弯症:
3歳以下で発症し、男児に多いもの
②学童期側弯症:
4~9歳で発症し、進行する例が多く見られるもの
③思春期側弯症:
10歳以降に発症し、多くは女子が占めるもの
(男子の5〜8倍)
このように成長過程で側弯症を発症する可能性もあるため、園や学校の健康診断では側弯検査が実施されます。
子どもたちにおける側弯の原因として、
通学鞄の種類や重さ
寝る姿勢
睡眠時間
寝具のちがい
などの生活習慣は関連がないとされています。
・
・
・
原因がわかる側弯症。
その原因はさまざまです。
①先天性側弯症:
椎骨に生まれつきの形の異常があるために発症する側弯症
②神経・筋原性側弯症:
神経や筋肉の病気が原因で発症する側弯症
脊髄空洞症・脳性麻痺・筋ジストロフィーが代表的
③神経線維腫症による側弯症:
レックリングハウゼン病ともよばれ、特有な色素斑・皮膚腫瘍などで診断される
④間葉系疾患による側弯症:
血管や結合組織の生まれつきの病気による側弯症で、マルファン症候群が代表的な病気
⑤その他の側弯症:
☑️放射線治療
☑️火傷による後遺症
☑️骨系統疾患
☑️感染
☑️代謝疾患
☑️脊椎腫瘍
などにより発症する
・
・
・
側弯症の程度に関しては、
10度を超える→全体の2〜3%
20度以上→0.3〜0.5%
30度以上→0.1〜0.3%
40度以上→0.1%未満とされています。
軽度の場合は経過観察となり、
重度の場合は手術が必要になることもあります。
・
・
・
思春期の女子の発症率は高いですが、
妊娠や出産に関係した因子は
側弯症と関連はないとされています。
しかし、やせ型の女子・女性に側弯症が多いことはわかっています。
クラシックバレエの経験がある女子は、
経験のない女子と比較して
側弯の発生が1.3倍というデータもあります。
体の使い方や筋力が影響しないとも言い切れず、
やはり上記のチェック項目にあったような習慣はなるべく避けるに越したことはありません。
加えて、筋力トレーニングが必要になります。
側弯症になると、
呼吸がしにくくなるなど
日常にも支障が出ます。
背骨に負担をかけないことを基本とし、
運動の制限などは設けられないことがほとんどです。
疑いがある場合は医師の診断を仰ぎ、
進行を止めるためには
ストレッチやトレーニングが必要になります。
適切な診断と指示をもらってください。