姿勢からみる腰痛
【伸展型腰痛】【屈曲型腰痛】
この2つは姿勢からくる腰痛です。
①伸展型腰痛の特徴(画像:一番右)
✅いわゆる反り腰
✅腰椎分離症やすべり症のリスクが高い姿勢
✅腸腰筋・大腿直筋(ももの前側)がかたい
✅骨盤の過剰前傾により後傾動作にはブレーキがかかる
✅身体を後ろに反らす動作の場合、骨盤後傾が難しく、腰椎が過剰に反れてしまい腰を痛める
✅体幹を伸ばすときに起こる腰痛
💡いすから立ち上がる時に痛みが起こるのは
伸展型腰痛
②屈曲型腰痛の特徴(画像:真ん中)
☑️いわゆる丸め腰
☑️ヘルニアのリスクが高い姿勢
☑️大臀筋・ハムストリングス(もも裏)・腓腹筋(ふくらはぎ)・腹筋がかたい
☑️骨盤の過剰後傾により前傾動作にはブレーキがかかる
☑️前屈動作で股関節や腰椎を曲げようとすると、骨盤前傾がうまくできないために負荷がかかり腰痛が起こる
💡いすに座る時に痛みが起こるのは
屈曲型腰痛
腰痛予防によくほぐしてゆるめたい筋肉
腸腰筋
大腿直筋(ももの前側)
大臀筋
ハムストリングス(もも裏)
腓腹筋(ふくらはぎ)
腹筋
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腰椎は5つあります。
画像の通り、
少しずつズレてカーブしているのが特徴で、
それぞれに働きがあります。
1番 →上下運動
2番 →左右運動
3番 →回旋運動
4番 →開閉運動
5番 →前後運動
⭐️腰椎1番
上下運動とは、背伸びやジャンプ動作など身体を伸ばす運動や反らす動きのことです。
腕の上げ下げとも連動しています。
⭐️腰椎2番
左右運動とは、
横に身体を曲げる側屈や
横に動く動作のことです。
身体が左右に重心移動する階段を下りるときにも腰椎の2番が活躍します。
※階段を上るときは、前後運動になるため腰椎の5番が働きます。
⭐️腰椎3番
回旋運動は、身体を捻る動きです。
人が行う動作は曲線的な動きが多く、日常生活の歩く・座る・立つなどの癖により骨盤が不安定になると、必要以上に身体がブレてしまう回旋の癖が染み付いてしまいます。
上半身と下半身が捻れると腰椎の3番には常に負荷がかかってしまいます。
⭐️腰椎4番
開閉運動とは骨盤の動きとの連動を示します。
寝ているときやリラックスしている時は骨盤は開き、集中している時は骨盤は閉じています。
生理や出産などでも骨盤の開閉があります。
腰椎4番は、股関節の動きも支配しています。
卵巣の働きにも対応し、生殖能力も支配しているため、股関節異常の人は不妊になりやすいとも言われています。
⭐️腰椎5番
前屈やお辞儀など、脚を伸ばした状態で上半身を動かすときに働きます。
骨盤の歪みの影響を多く受けとるのが3〜5番で
❌ぎっくり腰
❌椎間板ヘルニア
❌脊柱管狭窄症
❌腰椎分離症
❌腰椎すべり症
を発症しやすいです。
これらを防ぐためには、
柔軟に開閉する骨盤と股関節が大切です。
そのためにまずは、
腸腰筋
大腿直筋(ももの前側)
大臀筋
ハムストリングス(もも裏)
腓腹筋(ふくらはぎ)
腹筋
を柔らかくすることが大切⭐︎
同時に、これらを鍛えることが大切です!