音読と脳

音読が大脳の約70%の神経細胞を活性化させ、脳機能を高めるため、認知症予防の効果があることがわかっています。

ただ読むだけではなく、速音読することが脳をより活性化させることもわかっており、働く世代の仕事の効率化に最適な脳トレであるとも言われています。

🔴文字を見る=視覚
🔴文字を理解する
🔴声に出す
🔴自分の耳で聴く=聴覚
🔴記憶する
これだけでも脳の複雑な処理を必要としますが、速音読はそれを加速させ、脳の回転速度をさらに上げます。

脳も使わないと次第に衰えます。
筋肉を動かして体を鍛えるように、脳も適度に刺激を与えれば働きをよくすることができます。

黙読よりも音読のほうが、
脳全体の活性度合いは高いです。

特に音読で活性化されるのが
脳の前側にある前頭前野です。

前頭前野は、
🟠記憶・学習
🟠他者とのコミュニケーション
🟠思考
🟠感情
などを司る重要な役割を担い、
脳の司令塔と呼ばれています。

KUMONにも学習療法センターがあります。
そこでは、読み書き・計算・コミュニケーションを通じて認知症の維持・改善をはかる非薬物療法が提供されています。

70歳以上の人が音読と計算問題を週に3~5回、半年間続けるトレーニングを行い認知機能を調べるテスト(MMSE)を行ったところ、トレーニングを行った人は認知機能が高まり、行わなかった人は認知機能の低下が見られたようです。

前頭前野の機能を調べるテスト(FAB)でも同様の結果が出ており、音読や計算は単純に脳の活性化だけでなく、人とのコミュニケーションが円滑になり、生活の質が高まることもわかっています。

以前、嚥下についても書きましたが、高齢者は口腔機能が低下しやすい傾向にあります。

口腔機能について

音読では、唇や舌をよく動かします。

音読を継続すると、
口腔機能の健康維持も期待できます。

認知機能を高めるための音読において
大切なポイントは、
①とにかく速く読む
②毎日継続する
③感情を込める必要はない
④正しく読む必要はない
です。

読むものは何でもいいですが、脳の複雑な処理と同時に記憶されやすくなるので、どうせ読むなら記憶しておきたい情報や知識が得られるものを音読しましょう♪

音読には、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを分泌する効果があり、ストレス軽減が期待できます。

脳のアンチエイジングが期待できる音読は、
脳を若々しく保つ有効な方法になります。

また、音読によって刺激される前頭葉は、感情を制御する部位としても非常に大きな役割を担っています。

感受性が豊かになり、感情を制御する自制心までもが発達するとも言われています。

行動の積極性や自主性も増進するようです。

小学校低学年では音読が毎日の宿題として出ますが、そういった理由もあるのかもしれませんね♪

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