飲み込む力・嚥下

「飲み込む」に関わる筋肉は、
40歳頃から衰え始めると言われています。
飲み込む=嚥下(えんげ)機能が衰えてからトレーニングを始める方が多いですが、実際に嚥下しにくくなってからでは食事が億劫になり、食欲の低下や健康状態の悪化に繋がります。
固いものや繊維質など噛みにくい食べ物を避けるようになり、肉や野菜・果物などが不足します。
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飲み込みにくい
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食事量が減る
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低栄養・脱水状態
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筋肉が減り、筋力が低下する
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活動量の減少
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食欲不振
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さらに食事量が減る
この悪循環が人の健康を損ねます。
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飲むこむのに必要な『のどの力』を維持または向上させることは、エネルギッシュな毎日に必要です。
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口の中で食べ物を噛み、飲み込みやすいように唾液と混ぜることを咀嚼(そしゃく)といいます✏️
飲みこみの反射のことを嚥下反射といいます✏️
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嚥下には、
身体の自然な運動メカニズムがあります。
嚥下の際は、
開けっ放しでは嚥下しづらいため口が閉じ、
顎を固定させるために上下の歯が一瞬噛み合わさります。
上顎の奥の柔らかい筋肉組織である軟口蓋(なんこうがい)と口から鼻に繋がる通路の鼻咽腔(びいんくう)が蓋をしたところに、
舌が口腔内圧を一瞬で高め、
舌根部(舌の最後方部)が食べ物を咽頭に送り込んで、反射運動で食道が入り口を開き、
食べ物はさらに奥へと運ばれていきます。
口が塞がる
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鼻が塞がる
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気管が塞がる
こうして口から喉にかけて、それぞれの器官による100分の1秒の反射的協調によって、
「飲み込む」が成立するのです。
口・鼻・気管それぞれのどこかに不具合が生じていると、飲み込むことが困難になります。
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では、嚥下時の呼吸はどうでしょうか。
嚥下直前は息を止め、
止まった直後に嚥下します。
嚥下直後はわずかながら息を吐きます。
『止めて飲んで吐く』という呼吸リズムを繰り返すことで、飲み込みがスムーズにいきます。
ビールの「プハーッ」がわかりやすいですね(笑)
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呼吸は、口やのどだけではできません。
肺や、肺の動きに関連する胸筋・背筋・腹筋も活躍し、協調運動で呼吸は行われます。
呼吸に付随する筋肉を鍛えることも
嚥下には重要です⭐️
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嚥下をスムーズにするためには、
【パ・タ・カ・ラ】の4音の発声がいいと言われています。
【パとタ】で唇と舌の筋力を鍛え、
【カ】で食道付近を動かし、
【ラ】で舌を鍛えます。
のどに力を入れることを繰り返したり、飲み込むということをゆっくり意識的に行うことも有効です⭐️
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そして忘れてはいけないのが唾液です。
💡「あっかんべー」と声に出しながら舌をべろんと下に向けてのばし、意識的に唾液を出すやり方
💡酸っぱいものを想像して反射的に出すやり方
💡キシリトールガムを噛んで咀嚼機会を増やし、唾液分泌反応を高めるやり方
どれも手軽にできる方法です。
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飲み込む力は
食事の質を上げ、
食事を楽しくさせ、
健康に直結します。
咀嚼回数が唾液分泌にも関係するので、一口を飲み込むまでのモグモグ回数を増やしましょう❣️
今日のお食事はいつも以上に意識して、
よく噛んでごっくんを楽しみましょう♡