みぞおち
みぞおちの語源は、
飲んだ水が落ちるところ『水落ち(みずおち)』
音が変化し、
みぞおちと呼ばれるようになりました。
漢字では『鳩尾』と書きますが、
これはみぞおちの形が鳩の尾に似ていることからきています。
『心窩(しんか)』とも言いますが、
「窩」には、穴や室という意味があります。
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みぞおちの場所は腹部中央の胃の部分にあり、
肝臓の位置とは違います。
ボクシングなどで
みぞおちを攻撃したり守る理由は、
みぞおちの内部背中側に
『腹腔神経叢(ふっくうしんけいそう)』
があるからです。
腹腔神経叢にはたくさんの交感神経が走っていて、痛覚に鋭敏です。
衝撃を受けると横隔膜の動きが瞬間的に止まり呼吸困難に陥るので、急所となります。
胃の部分を覆う腹直筋は大きく強い筋肉なので、
打撃に耐えやすいです。
そこで、ボクサーは肝臓近くを狙います。
理由は肝臓を守る腹斜筋が腹直筋より薄く弱いからです。
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そんなみぞおちですが、
一般人にとっても大切な場所です。
みぞおちの奥には横隔膜があります。
みぞおちがかたいと横隔膜の働きが弱くなり、
呼吸が浅くなります。
また、横隔膜と大腰筋はつながっています。
大腰筋は上半身と下半身をつなぐインナーマッスルで、良い姿勢を保持するのにとても重要な筋肉です。
この大腰筋は、
体の中で最も大きい股関節の動きに関与し
姿勢のバランスに影響します。
横隔膜・大腰筋がかたくなる
↓
股関節の可動域が狭くなる
↓
お尻・もも・腹の深層部の筋肉が衰える
↓
衰えをカバーするために、肩・背中の上部・腰・前ももの筋肉を酷使する
↓
身体の外側にある筋肉が発達しすぎて
体幹バランスが崩れる
↓
体幹・体軸が不安定になり、
内臓下垂が起こり下腹部がぽっこりする
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下腹部の重みで姿勢が崩れる
↓
負担の大きい部位を中心に不調が起きる
この一連の連鎖に、
みぞおちの状態が大きく影響します。
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みぞおちを指で押して、
❌指が入らない
❌かたさを感じる
人は要注意!
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みぞおちがかたくなる理由は、
●ストレス
●内臓の疲れ(特に胃腸)
●病気
などがあげられます。
みぞおちがかたくなると呼吸が浅くなり、
身体は酸欠状態になります。
そこから起きる不調も多くあります。
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みぞおちを
なでる・押すなどして柔らかくしましょう♪
自然を感じながら、
大きくゆったりとした深呼吸をしましょう♪
食べ過ぎや飲み過ぎなどに気をつけて、
胃腸を労わりましょう♪