小胸筋


小胸筋は、
大胸筋の深部に位置するため、
大胸筋にすっぽりと完全に隠れています。
大胸筋と小胸筋は同じところから神経支配を受けているため、大胸筋が悪くなると小胸筋に、小胸筋が悪くなると大胸筋にも悪影響があります。
小胸筋のケアをするときは、
直接触れるというよりは
大胸筋を通してほぐしていくことになります。
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小胸筋が硬く収縮すると、
以下のようなことが体に起こります。
☑️肩甲骨の動きが悪くなる
☑️腕が上げにくくなる
☑️肩が前に引っ張られ、巻き肩や猫背になる
☑️姿勢が悪くなる
☑️肋骨が締め付けられて、呼吸が浅くなる
☑️血流が滞る
☑️酸素や栄養素がスムーズに行き届かなくなる
☑️神経が圧迫されて、胸の痛みや腕・手の痛み、しびれの症状が出る
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小胸筋がほぐれると、
肩や肩甲骨が良いポジションへ戻ります。
姿勢が改善されれば、深い呼吸がしやすくなり、疲労回復やリラックス効果が期待できます。
大胸筋や小胸筋が縮まることで
顔は酸欠状態になります。
血流が悪くなれば、
必要な栄養が顔や頭まで回りにくくなり、
顔のくすみやたるみが気になるようになります。
小胸筋が肩甲骨につながっていることから、
小胸筋がかたくなると肩甲骨から背中へと広範囲の筋肉を緊張させてしまい、
それが肩凝りや背中の凝りの原因となります。
逆に体の背面の筋肉がかたくなると、
同じ原理で小胸筋もかたくなります。
相互に関係し合うことから、
小胸筋・大胸筋とセットにして肩甲骨をほぐすことが大切です。
また、小胸筋の緊張は腋窩(えきか)の下の神経を巻き込み、腕から手にかけての痛み・しびれ・うずきなどを引き起こすことがあります。
腋窩とは、
人体の胸部側面と両腕の境目にある、脇の下のくぼみのことです。
前面の大胸筋・後面の広背筋・前鋸筋(ぜんきょきん)と上腕に囲まれています。
腋窩には、腋窩リンパ節・腋窩動脈・腋窩静脈・腋窩神経などが存在しますが、体温を測る際に脇の下に体温計を当てるのは、腋窩動脈が皮膚表面から浅い部分にあるためです。
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小胸筋がどんなときに役立つかというと、
姿勢の保持…
とくに肩甲骨の安定に重要な役割をもちます。
腕を斜め上から振り下ろす動作の補助もするため、野球の投球やテニス・バレーボールなどの球技系スポーツには欠かせない筋肉です。
肋骨を挙上させる働きもあるため、
深い吸気を意識した呼吸では
小胸筋のなめらかな伸縮が必要になります。
(小胸筋は、吸気の補助筋)
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小胸筋が原因で諸症状が出てしまう場合、
小胸筋がかたくなる原因を見つけ根本から直していく必要があります。
急性的な原因としては、
重いリュックサックを背負うなど
一時的負担によるものが挙げられます。
慢性的な原因としては、
☑️大胸筋や首の筋肉の緊張
☑️肩や背中を丸めたままの長時間・長期間における悪い姿勢
☑️ギプスの使用
☑️心筋梗塞・狭心症
などがあります。
これらの原因を除去し、
小胸筋や小胸筋に関連する筋肉をしっかりとほぐし、ストレッチすることが大切です。
小胸筋の筋肉の位置をイメージしながら、
指先を少し胸の深いところに差すように当て
骨を刺激するように働きかけながら
胸の筋肉をぶるぶる揺らすと
気持ちよくほぐすことができますよ♪