回想による脳や心身の健康

「過去を振り返る」

積極的な回想は脳のさまざまな領域を使うので、脳の健康維持に効果的と言われています。

実際に認知症の医療現場でも「回想法」という治療法が取り入れられるほど、過去を振り返った時の『懐かしい』という感覚は脳の活性化を高める効果があります。

大抵回想する過去の思い出は「楽しい」や「幸せ」といった感情が生まれるものです。

理屈抜きに心が弾み得られる幸福感のことを
【主観的幸福】と言います。

主観的幸福は、
高い心身のストレスレベルが下がり、
生活習慣病のリスクが低減することもわかっています。

脳の中でも中枢機能である海馬の神経細胞が新たに生まれる神経新生を促し、脳を健康に保ってくれるのです。

「生涯健康脳」な人に共通するのが、
⭕️知的好奇心
⭕️運動
⭕️コミュニケーション

運動も脳の健康を保つ大切なものですが、
回想の力と組み合わせることで、
よりよい効果があると考えられています。

ウォーキングなどの有酸素運動でしっかり体に酸素を取り入れると、脳の神経細胞の栄養素となる脳由来神経物質が作られます。

過去を共に回想できるお友達やご家族と楽しく会話しながらのウォーキングは、心身の健康に素晴らしい効果を与えます。

また、過去を回想している時に働く脳の領域は、未来を想像する時に働く脳の領域と一致します。

多大なストレスにより気持ちの切り替えができなくなると、未来を明るく想像したり前向きな判断をすることが難しくなります。

そんな時は回想をしてみると良いです。

ストレス緩和により前に進もうとするポジティブな気持ちが生まれ、意欲も増して積極的行動ができるようになります。

回想は
思い出を振り返ることだけではありません。

✅懐かしい場所に行く
✅懐かしい音楽を聴く
✅アルバムを開く
✅思い出の食べ物を食べる
✅昔行った場所に行く
✅昔読んだ本を読み返す
✅昔好きだったドラマや映画を観る
など、過去の記憶とともにその時に味わった感情を再度思い出し心から幸せに浸ることも、脳や心身の健康に役立ちます。

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