水の種類

水分補給の大切さは皆さんご存知のはずです。

✅口の渇きを防ぐ
✅口腔内の環境を整える
✅体温調整
その他、
血液循環を良くしたり、
睡眠の質や気分にまでも関係します。

体重管理や生活習慣病の改善などでも
適量の水を飲むことを勧められるはずです。

水にも種類があります。

何を飲むか、何を体に摂り入れるかで、
体のつくりが変わるので確認しましょう。

👇

まず、
飲料水にも
酸性とアルカリ性があります。

pH(ピーエイチまたはペーハー)1~6は酸性
pH7は中性
pH8~14はアルカリ性
と区分されます。

pH9以上の強アルカリ性の水は
胃に刺激が強く、下痢になりやすいので
飲用に向いていません。

時々見かけませんか?
宿泊先で「飲めません」の文字。
洗面所で「飲めません」と書いてあったら、
絶対に飲んではいけないのです。

水には硬度があり、
軟水と硬水に分けられます。

カルシウムやマグネシウムなどの
ミネラル成分の含有量によって区分されます。

日本の水道水は、一部の地域を除いて軟水です。

①河川が短い
②海までの傾斜がある
③短時間で地下水が地層を流れる
これらの条件が揃うと、
マグネシウムやカルシウムを多く含まない
軟水になります。

自販機にも売っている硬水を飲んだことがある人は、苦みや味のクセが強いため飲みにくいと感じたのではないでしょうか。

軟水はミネラルが少ないから飲みやすいのです。

無味無臭なので、
料理に使いやすいという特徴をもちます。

食事中も
軟水を飲むほうが
料理の味を楽しめます。

マグネシウムやカルシウムが豊富な硬水は、
ミネラルを手軽に補給できます。
輸入されている水商品の多くは硬水です。

日本人がなぜミネラル不足なのか。
これは軟水の水を摂っていることが
理由のひとつになります。

✏️

弱アルカリ性軟水は吸水がよいので
ご飯を炊く時に使うと
ふっくらつややかなお米が炊きあがります。

弱アルカリ性軟水は、
硬水よりも短い時間で
濃いだしをとることができるといわれているので
お味噌汁づくりなどに最適です。

✏️

皆さんが摂っている水は、
どんな水ですか?

水道水の原水は、
ダムや井戸などに貯まった雨や雪解け水です。

ろ過や殺菌の工程で塩素消毒が行われます。

厚生労働省が定める水質基準において
塩素は0.6㎎/Lと定められていますが、
この塩素を気にする人が増え、
浄水器やウォーターサーバーができました。

水質に関しては、
必ずしも安全とは限りません。

水道管や貯水槽の経年劣化などでも
水質は変わってしまいます。

浄水器は汚染物質を吸着する活性炭と、赤サビなどの汚染物を取り除く中空糸膜フィルターで構成されているため、水道水を直飲みするよりは安全になります。

ほとんどの水道水にはミネラルが含まれているのですが、度合いには地域差があります。

つまり、味が異なるということ。

経験がおありかと思いますが、
旅先で飲んだ水の味、違いますよね?

「水質年報」をご覧になったことありますか?

【◯◯(地域)水道局】で検索すると、
💧水源
💧規制されている汚染物質の一覧とそのレベル
などの検査報告が見れたり、
ちょっとした水の豆知識なども読めます♪

味の違いがどこからきているのか、
気にしてみるのも面白いですよ⭐︎

さて、「ミネラル不足」というワードを出すと、
ミネラルウォーターはどう?と質問いただくので
ミネラルウォーターについてまとめます。

ミネラルウォーターとは、
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の
濃度が高い水のことです。

ミネラルウォーターに含まれる三大電解質は、
①ナトリウム
②カリウム
③マグネシウムです。

⭕️血圧安定
⭕️筋肉の伸縮をスムーズにさせる
⭕️血行をよくする
⭕️便通をよくする
などの役割をもちます。

これらが不足すると
血管も筋肉も腸も働きが悪くなり
体調に大きく影響します。

✏️

自販機などにある水のパッケージを見ると、
以下の種類に分けられています。


①ナチュラルウォーター


特定の水源を原水とし、【ろ過・沈殿・加熱殺菌のみ】の処理を行っている水のことです。

ナチュラルウォーターはミネラル成分が微量は含まれているものの、含有量が少ないことから原材料名にミネラル成分は表記されていません。


②ナチュラルミネラルウォーター


ナチュラルウォーターに
ミネラルが溶け込んでいるものを指します。

このミネラル成分は、
人工的に添加されていません。

発泡性があるものは、
原材料名に二酸化炭素が表示されています。


③ボトルドウォーター


原水をブレンドしたり、
大きく原水の性質を変えて販売される水です。

✏️

流通しているミネラルウォーターの種類は、
国内外全てで1,000銘柄あるといわれています。

よくパッケージに「天然水」と書かれたものを見かけますが、ミネラルウォーターと天然水を分類する基準は加工方法にあります。

天然水とは、その名の通り井戸水や湧水・温泉水などが原水の、自然によって生み出された水のことです。

天然水は、沈殿やろ過・加熱殺菌の工程のみ行われ、そのまま容器に詰められます。

日本で生産されている市販の天然水は殺菌処理が施され安全性は高いですが、水道水と違い残留塩素が含まれていないので、開封後は保存がききません。

夏場の長時間の放置はよくありません。

✏️

自販機では「海洋深層水」の文字も見かけると思いますが、カルシウムやマグネシウムだけでなく、人間の生命活動に不可欠な窒素やリンなどを含むミネラルが豊富に含まれているのが特徴です。

✏️

市販のミネラルウォーターは、天然水を原水として、ミネラル成分の添加や他の水源の天然水と混合するなどの加工が行われて製品化されたものです。

ナチュラルミネラルウォーターが
自然のミネラル成分を含有するのに対し、
ただのミネラルウォーターは
加工をもってミネラルの調整が行われています。

加工する理由のひとつは、
過剰摂取を未然に防ぐために
一部のミネラル成分を除去するためです。

他の原水をブレンドするなどの加工・調整が行われ、より美味しく、より飲みやすくすることも理由になります。

水を買う機会があるのであれば、
パッケージをよく見てくださいね♪

✏️

ミネラルウォーターの多くは国産です。

日本の中でも水質が異なるように、輸入されるミネラルウォーターの原水は世界各地さまざまなので、地域によってミネラルの含有量が大きく異なります。

ナトリウムの含有量が高いものは、
高血圧の人は注意が必要です。
ナトリウムは血圧を上昇させるからです。

逆にカリウムはナトリウムの排泄を促進し血圧を下げてくれますが、腎不全を患っている方は余分なカリウムを除去することができなくなってしまうので、危険な不整脈や心臓への悪影響を考えると避けたいものになります。

ミネラルウォーターにはカリウムが含まれているため、腎不全を患っている方は摂りすぎに注意することや、中身をよく確認し、体に負担のかからないものを選びましょう。

✏️

ちなみに「精製水」はもともと飲むイメージはないかと思いますが、日本と異なる水質基準を持つ海外では飲料用の精製水が販売されていることもあります。

ミネラル成分が除去されているので美味しくないですし、細菌が繁殖しやすく、健康に不可欠な栄養素を溶かす恐れもあるので、日本で売られているものはどんなに水を欲していても飲んではいけません。

✏️

ウォーターサーバーで利用されている水は
主に2つの表記に分けられます。

①RO水
水道水や地下水・河川水を原水とし、一度不純物やミネラル成分が除去され、その後ミネラルを添加して製造された水のことで、ピュアウォーター・純水・デザインウォーターとも呼ばれます。

そして、もうひとつは
②天然水
です。

ご自宅や職場のサーバーのお水はどちらですか?

何がなんだかわからず、
とりあえずミネラルウォーター♡
とりあえずウォーターサーバー♡
は、やめましょう。

必ず摂らなければいけない水だからこそ、
よく考えてしっかりと選んでくださいね!

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