バンザイ寝・4の字寝・横向き寝

睡眠の効果は
言わずもがな『心身の疲労回復』です。

ですが、
☑️寝る姿勢が悪い
☑️寝具が合わない
☑️睡眠の質が悪い
☑️睡眠障害が起きている
など、
場合によっては睡眠そのものが
不調を引き起こす原因にもなります。

気持ちよく寝ているように見える代表は、
赤ちゃんではないでしょうか。

バンザイの体勢で眠っている姿は、
体がリラックスしていて気持ち良さそうです。

ですが、赤ちゃんの【バンザイ寝】には
身体が未発達なため
【体温調整や呼吸器官を補助する】
という役割があります。

大人がバンザイ寝をすると
腕が痺れる人がいます。

それは、
両手を上げたままの状態が続くと
肩や腕の動脈や神経が伸びた状態になり
手の先まで血液が届きにくくなるためです。

肩や腕が布団から出たままでは冷えてしまい、
血行不良になれば痺れが起こります。

赤ちゃんと大人では
同じバンザイ寝でも理由と結果が異なります。


大人はどうして
両手をバンザイして寝てしまうのでしょうか?


バンザイ寝をしてしまう理由には
猫背や巻き肩が挙げられます。

猫背や巻き肩の人が仰向けで寝ようとすると、
肩甲骨が浮いてしまいます。

その体勢が長く続くと
体が不安定なため辛くなり、
肩や腕を上げて胸を開くことで
肩甲骨の接地部分を多くしようとします。

🙌

長時間の前屈み姿勢により
肩甲骨が固まっている場合、
肩を上げることで
胸の筋肉の突っ張りがとれやすくなります。

バンザイ寝は、無意識のストレッチです。

🙌

猫背や巻き肩の人は、背中がこっています。

背中のコリは、
肺の伸縮が妨げられ呼吸が浅くなります。

睡眠中の呼吸を楽にするために
無意識に腕を上げて背中をほぐそうと
バンザイ寝をするようになります。

🙌

首や肩にコリを感じている場合も同様です。

両腕を上げることで、眠っている間にストレッチをしようと身体が反応します。

🙌

ですが、バンザイ寝はさらにコリがひどくなってしまったり、四十肩や五十肩のような症状を招くことになるので注意が必要です。

このように
好む寝方により
姿勢の特徴を知ることもできます。


片足を曲げて、4の字のように寝ている場合


この姿勢で寝ている人は、
座っている時に足を組む癖があります。

組んだときに上になっている方の足を
4の字に曲げて寝ることが多いです。

足を組んで座ると、
背骨は組み足の方に捻れ
骨盤は後傾したままかたくなり
歪みが生じます。

組んでいる側のお尻の深層部にある筋肉が縮んでしまい、腰に負担がかかり腰痛になります。

いつも組んでいる足を曲げて骨盤の位置を調整することで体が安定し落ち着くため、片足を4の字に曲げてしまいます。

4の字に曲げている方の骨盤が歪んでいるので、
早急に調整が必要です。

腰痛を抱えている人も無意識に骨盤の歪みを調整しようとして、足を4の字に曲げて寝ます。

この寝方を長く続けるとますます骨盤は歪み、
❌腰痛
❌垂れ尻
❌足の長さの左右差が大きくなる
❌顔の歪み
などが悪化します。


肩を巻き込み、横向きに寝ている場合


肩を巻き込んで寝ている人の特徴は、
猫背・巻き肩・ストレートネックであるということです。

原理は、バンザイ寝と同様です。

横向きで寝ると、
猫背や巻き肩はさらにひどくなります。

リンパの流れが悪くなるので、
❌むくみ
❌首こり
❌肩こり
❌目の疲れ
などを引き起こします。

体の片側ばかりに圧がかかり続けると、
片側の血流は悪くなります。

その結果、
頭蓋骨や顔は歪み、
シワの入り方に左右差が出たり
顔のパーツの左右の大きさや形・位置の違いなども気になるようになります。


両ひざを立てて寝ている場合


寝る時に両ひざを立ててしまうのは、
腰痛もちや反り腰の人に多いです。

腰痛を感じている人にとって
仰向けで足を伸ばした姿勢はつらいはずです。

足を伸ばすと骨盤が引っ張られ、
腰に痛みが出ます。

膝を曲げることで腰が丸くなり、
腰にかかる負担は一時的に軽減されます。

ですが、
ずっと膝を立てて寝ることはできません。

血流を悪くさせないようにするため、無意識に両ひざを倒したり(もしくは4の字)、横向きでひざを曲げて寝る体勢に変わります。

最初から両ひざを倒し
足を菱形(かえる足)のようにして寝るのは、
❌両方の骨盤の位置がずれている
❌ガニ股
❌O脚である
可能性が高いです。

どの寝方も長く続けば体に負担がかかります。

寝返りについて

適度に寝返りを打てるようにするために、
寝る前に
✅首のストレッチ
✅肩・肩甲骨・背中のほぐし
✅骨盤のほぐし
をしましょう♪

腰痛もちさんは、
⭕️脚の間にクッションや抱き枕などを挟む
⭕️タオルを腰の下に敷く
などの工夫も必要です。

女性ホルモンのエストロゲンは
呼吸に関わる抗重力筋に関係しています。

更年期以降、女性ホルモンのエストロゲンが低下することで気道を支える筋肉が垂れやすくなり、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。

しっかりと気道を確保できる位置で頭と首を支えられるよう、枕などで調整しましょう。

また、アルコールは筋肉を緩める筋弛緩作用があります。

アルコールにより睡眠時に気道を支える抗重力筋が弛緩してしまうと、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。

呼吸を深めるためにバンザイ寝になってしまい、
😢首や肩のコリがとれない
🥲疲れがとれない
😭見た目が老けた印象になる
など、負の連鎖が断ち切れません。

若さの秘訣のひとつは『寝る姿勢』

どんなふうに寝ていますか?

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