お尻を鍛えたい理由

心臓を動かす・呼吸・体温の調整など、
生命活動を維持するために
体で無意識に自動的に行われる活動があります。

この活動におけるエネルギーの消費を
『基礎代謝』といいます。

筋肉量が多い人ほど基礎代謝が高くなります。

基礎代謝を上げるメリットには、
①ダイエット効果
②美容効果
がよく挙げられますが、
③慢性的な痛みや不快感(代表的なのは腰痛や肩凝り)の解消
さらには、
④自律神経の乱れからくる不調の改善
などにも繋がります。

一日の消費カロリーのうちの約70%は
基礎代謝によるものです。

基礎代謝が高いということは、
『お得に身体の健康維持ができる』
ということになります。

基礎代謝を高めるためには、
全身の筋肉の7割を占める
お尻やももの筋肉を鍛えることが求められます。

せっかく鍛えるなら
それぞれの筋肉を鍛えるメリットについて
知りましょう♪

今回は、お尻の筋肉についてです✏️

❶大臀筋

大臀筋を鍛えると、
⭕️立つ・歩く・昇降などの動作がスムーズになる
⭕️足腰が強くなり日常生活の質が向上する
といったメリットがあります。

大臀筋は、
脚を後方に伸ばす動作
膝を外側に向けて捻る動作
において働きます。

歩く・走るなどでは、
脚の蹴り出しや
足を踏み込んだ際に下半身を安定させるために
大臀筋が活躍します。

椅子から立ち上がる時や階段の昇り降りの際にも
大臀筋の働きは欠かせません。

走る・跳ぶ・踏み込む動作を行うスポーツでは
大臀筋のトレーニングが絶対に必要になります。

脚の後方への振り上げなどの前後運動、
スクワットなどの上下運動が有効です。

大臀筋の柔軟性を失うと
股関節の動きが制限されてしまい、
しゃがみ込む動作が難しくなり
中腰の姿勢がとりにくくなります。

その場合は腰部が動作を補うこととなり、
その負担が慢性的な腰痛や腰椎椎間板ヘルニアなどの発症につながります。

その名の通り大きくて強い筋肉なので、
鍛えるだけでなく柔軟性が求められます。

トレーニングとストレッチは
セットで行いましょう!

❷中臀筋

中臀筋は、
大臀筋と一緒に股関節を動かす筋肉です。

歩行の改善が期待できるため、
特に高齢者の筋力アップや
下半身のリハビリでは
中臀筋のトレーニングが欠かせません。

大臀筋が脚の前後の動きを担うのに対し、
中臀筋は脚の左右の動きに関与します。

高齢者の歩行時に体が左右に大きく揺れたり
歩隔が広がることも
中臀筋の筋力低下が原因になります。

脚を横に動かす運動でしっかり鍛えましょう!

❸小臀筋

小臀筋は中臀筋の深部に存在します。

中臀筋の補助的な役割を担っています。

👆これらは《外旋六筋》と呼ばれます。

その中でもよく聞く
❹梨状筋(りじょうきん)

梨状筋は、
歩行時の方向転換や
股関節を安定させる全ての日常生活動作に
関与します。

かたくなると痛みの症状なども出やすくなるので
毎日ストレッチしたい筋肉のひとつです。

梨状筋症候群について

お尻を鍛え、かつ柔軟性が伴えば、
ふっくらとした柔らかいお尻になり
見た目も美しくなります。

お尻の血行が良ければ、
骨盤内におさまる内臓もあたたまり
働きが活性化されます。

お尻の筋肉が腰を支え
腰痛予防にもなりますし、
骨盤が良いポジションにおさまることで
太ももにムダな力が入らなくなり
美脚になります。

筋肉や筋肉が支える関節負担がなくなれば、
効率的に脚(足)を動かせるようになるので
膝の痛みも軽減され、
疲労しにくくもなるので
歩くことや走ることが楽しくなります。

下半身の筋力向上は全身の姿勢を良くして、
バランスのよい良質な筋肉が全体につけば
動く機会が増えて
結果的に体力の向上にもつながります。

お尻を触り、
どのあたりの筋肉が足りないかがわかったら
しっかりとトレーニングをしましょう。

押して痛みのあるところは
しっかりとストレッチをしたり、
からだバー®︎でほぐすようにしましょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧