マグネシウム

足が攣るという現象の原因は色々ありますが、
ミネラルが多く失われることでも起きます。
特に、
【マグネシウム】と【カルシウム】は大切です。

筋肉は、
【マグネシウム】と【カルシウム】
という2種類のミネラルの連係によって
動かされています。

マグネシウムは筋肉を弛緩し、
カルシウムは筋肉を収縮させる働きをします。

筋肉中のマグネシウムとカルシウムのバランスがいいときは足も攣りにくいのですが、
マグネシウムは発汗によりカルシウムよりも多く失われてしまいやすく、運動後の筋肉においてはカルシウムの方が多く存在することになります。

すると、筋肉の収縮が過剰になり、
足が攣る「こむら返り」が起こります。

足が攣りやすい人は、日常から糖分・塩分そしてマグネシウムを中心としたミネラルを積極的に摂取すると良いです。

マグネシウムは
人体に必要なミネラルの一種で、
主な役割には
✅骨の形成
✅体内の様々な代謝を助ける
があります。

マグネシウムは体内で約20〜30g存在していますが、そのうちの約6割が骨や歯に含まれています。
残りは、筋肉や脳・神経に存在しています。

マグネシウムが
300種類以上の酵素を活性化することにより、
⭕️筋肉の収縮
⭕️神経の伝達
⭕️体温調整
などが正常に働きます。

マグネシウムは主に小腸で吸収され、
余分なマグネシウムは腎臓に排出されます。

一時的なマグネシウム不足になると、
❌筋肉の痙攣
❌不整脈
❌吐き気
❌精神障害
などの症状が出ます。

慢性的なマグネシウム不足は、
❌虚血性心疾患
❌動脈硬化症
❌骨粗鬆症
❌糖尿病
などの病気を発症するリスクを高めます。

体内のマグネシウムが不足した状態になると、
骨の中のマグネシウムと一緒にカルシウムも排出されてしまいます。

マグネシウムを過剰摂取してしまった場合も
カルシウムの排出量は増大します。

不足も過剰摂取もカルシウムに影響が及ぶため、マグネシウムとカルシウムはセットにして考えていかなければいけません。

マグネシウムとカルシウムの理想的なバランスは、マグネシウム1:カルシウム2といわれています。

骨や歯を育む成長期と
骨や歯が脆くなりやすいお年頃は、
マグネシウムとカルシウムの摂取量を意識することはもちろん、しっかりと吸収ができているかも見極めていかなければなりません。

吸収を阻害する要因としては、
❌ストレス
❌飲酒
❌カフェイン
❌砂糖
などが挙げられます。

ストレスを感じると、
体外へ排出されるマグネシウム量が増大します。

マグネシウム不足になると、
神経伝達物質であるドーパミンが減少します。
ドーパミンはやる気や満足感を感じるのに重要で、ドーパミンの減少は精神が不安定になり、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が少なくなります。

飲酒も、
体内へのマグネシウムの吸収量を減少させます。

カフェインには、
マグネシウムを体外に排出する作用があります。
カフェインの摂りすぎには気をつけましょう。

マグネシウムは
糖を代謝するときに必要な栄養素です。
砂糖などの糖分を多く摂取すると、
身体からマグネシウムを流失させてしまいます。
甘いものもほどほどにしなければいけません。

厚生労働省が発表した日本人の食事摂取基準(2020年版)の報告では、
「100 mg/日のマグネシウム摂取量増加は収縮期/拡張期血圧の 1.2/1.1 mmHg の有意の降圧を伴うことが示されている」
と記載されています。

また、
「100 mg/日のマグネシウム摂取量増加により、II 型糖尿病の発症を8〜13% 減少させる」
とも記載されています。

マグネシウム量が不足すると
生活習慣病になるリスクが高まりますが、
マグネシウムを毎日適量摂取していれば
生活習慣病の予防ができるということです。

マグネシウムの吸収率は、
20歳代をピークに徐々に失われていきます。
そして腎臓からのマグネシウム排泄は増加していきます。
高齢者の方は、
マグネシウム不足になりやすいので
注意が必要です。

マグネシウムを多く含む食品は、
そば
ばなな
のり
ひじき
まめ
ごこく(五穀)
とうふ
まっちゃ
ごま
わかめ
やさい
さかな
しいたけ
いちじく
こんぶ
かき(牡蠣)
いも(さつまいもなど)
なっとう
とうもろこし
くるみ
👇
合言葉は、
【そばのひ孫と孫は(わ)優しい子かい?納得!】
少し無理やりですが、、、笑

日本人はマグネシウム不足と言われているので、
積極的に摂りましょう♪

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