体から鳴る音
お腹が空くとお腹が鳴ります。
これは、『空腹期収縮』が理由です。
胃が強く捻れ収縮すると、胃や腸を刺激し、胃の中の内容物が十二指腸や小腸のほうへ押し出されます。
胃の内容物内の空気・液体の状態や
胃の形状により、
その音も様々です。
音が鳴らなくても、
空腹期収縮は起こっています。
健康な人なら誰でも音は鳴ります。
【おなかのお掃除サイン】とも言われています。
長時間、消化官に食べ物のカスが残っていると、細菌が増え続けてさまざまな病気を引き起こします。
小腸は約7mもあるので、食べカスを掃き出すことは大変な作業になります。
胃から小腸へ順序よく収縮が起これば、食べカスと一緒に細菌が押し出されます。
このときに鳴る音が『ぐぅぅ』や『ぎゅるるる』などです。
よく働く消化管は、次に入ってくる食べ物の栄養素をしっかりと身体に吸収し、不要物を外に排出してくれます。
お腹が鳴ることは、身体に嬉しいことです。
便秘気味であったり、
お腹にガスが溜まっていたり、
胃酸が出て胃が酸性に傾いているときは
お腹が鳴りにくくなります。
お腹から鳴る音は
腸の状態を知る
バロメーターのひとつにもなります。
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お腹の音のほかに体から鳴る音と言えば、
関節から聞こえる音です。
ポキッという音は、
『クラッキング』とも言います。
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関節を袋状に包んでいるのが関節包です。
滑膜からは関節液(滑液)といって粘調性があり関節面の摩擦をほぼゼロにする潤滑剤が産生されます。
関節において、
2つの骨の間に見られる狭い腔所が関節腔です。
しばらく関節を動かさずにいると、筋肉・腱・靭帯の張力によって関節腔は徐々に詰まって狭くなり、滑液量が減ります。
すると、関節面の滑動性が低下します。
この状態で関節を強制的に動かそうとすると、
関節面の滑りが悪くなっているため、
引っかかり詰まったような抵抗感を感じます。
さらに強い力で関節を動かそうとすると、
狭くなった関節腔が瞬間的に開きます。
関節腔内に強い陰圧が生じると、関節液に溶け込んでいる気体が蒸散して気泡を形成します。
関節から鳴る音は狭くなった関節腔が広がるように開く瞬間に発生します。
自然に一度音が鳴るのは問題ありませんが、繰り返すことで関節変形症などを引き起こします。
特に首は神経へのダメージも心配なため、
私は首を勢いよく動かしたり、
首を回すことはおすすめしていません。
詰まった関節腔が一時的に広がるときに音が鳴るので、気持ちいいと何度も鳴らす人がいますが、身体にやさしいものではないので、できるだけ鳴らさないように気をつけましょう。