まばたきの重要性

コロナ禍で
テレワーク・オンラインの活用が定着したこと、
動画コンテンツが豊富になったことで、
PCやスマホを見る時間が増えました。

同時に、
ドライアイや角膜炎症などのリスクも高まり、
眼にまつわる疾患が増えています。

最近、涙を流していますか?

涙には眼を守る役割があります。

涙がまばたきによって瞳全体へ行き渡り、
瞳は保護され、栄養を受けとることができます。

ですが、現代人のまばたきの質の低下により
『不完全なまばたき』が増えたことで、
涙が蒸発しやすくなり、瞳の保湿ベールである油層が形成されにくくなっているようです。

油層が乱れると涙が蒸発しやすい
『涙液蒸発亢進(こうしん)型ドライアイ』に
なりやすくなります。

良いまばたきとは、
上瞼と下瞼がくっつくまばたきのことです。

現代人はPCやスマホを見て視点が一点に集まる時間が長く、画面に集中することでまばたき回数が減っています。

まばたきの回数が減ると、まばたきをする際に動き鍛えられるはずの筋肉である「眼輪筋」が衰えて、余計に瞼が完全に閉じない不完全なまばたきになりやすくなります。

まばたきは、
およそ3秒に1回の頻度で自然と起こります。

実は目を潤すことが目的であれば、1分間に3回の完全まばたきで十分であることがわかっています。

緊張している時は、
まばたきの回数は異常なほど多くなります。

また、脳をフル回転させている時も
まばたきの回数は増加傾向にあります。

疲労時や退屈を感じている時も
まばたきの回数は多くなると言われています。

いわゆる心身がストレス状態にある時、
人のまばたきは多くなると考えられます。

まばたきで面白い考察があります。

それは、人が映像の句読点となる瞬間にまばたきをするというものです。

見えているものの中から出来事のまとまりを見つけ、その切れ目で選択的にまばたきを発生させている

まばたきの度に、外界をモニタリングする神経ネットワークと、内省を司る神経ネットワークの活動が一時的に交替し、情報処理のバランスを保っている

👆こんなふうに研究されています。

まばたき直後の数秒間、心拍数が上昇することも研究結果でわかっています。

まばたきの度に副交感神経と交感神経のスイッチが入れ替わるというのです。

これらの発見により
まばたきの隠された役割が、
【脳と身体の活動状態のバランスを保つこと】
ではないかと考察されています。

だとすると、
1分間で20回、
1時間で1,200回、
一日16時間起きていたら約1万9,200回、
1年で約700万回、
70歳の生涯だとしたら5億回を超えるまばたきは、良質なものでなければいけません。

まぶた付近の筋肉「眼輪筋」を鍛えて、
まばたきの質を上げましょう。

①目を自然と閉じる

②軽く上瞼と下瞼をくっつけるまばたきをする

③ギューっと目を閉じる

④パッと目を大きく開く

⑤目を細めて黒眼を眉毛のほうへ動かす

⑥下瞼を上に引き上げる

すべて、
おでこにシワがよらないように行いましょう♪

まばたきって奥が深い⭐️
人間の身体って面白い⭐️

ピックアップ記事

関連記事一覧