運転(座り姿勢)による腰痛を防ぐには

車の運転による腰痛の主な原因は
「血行不良」です。

立っているとき、
上半身の重みは両足へと分散されます。

座る姿勢では、
上半身の重みの全てが腰にかかります。

運転中は長時間動くことなく体重がそのまま腰に集中するため、負荷が大きくのしかかります。

シートに触れている部位の血流が悪くなると老廃物がたまり、それが神経を圧迫することで、腰痛が起こります。

運転中の血行不良の対策は
✅こまめな水分補給
✅こまめなストレッチ
です。

水分が不足すると、血液がドロドロになります。
すると血流が悪くなり、腰痛の原因となります。

運転後に腰が痛む理由には、
座り方の問題もあります。

楽な姿勢をとろうと背もたれを倒しすぎると、
腰とシートの間にすき間ができます。

運転中の振動を主に仙骨や腰で受け止めることになり、ストレスが徐々に蓄積することで痛みにつながりやすくなります。

運転が長時間に及ぶロングドライブはもちろん、普段からもシートの背もたれを窮屈に感じない程度に立て、腰の部分にすき間ができないように調整することが大切です。

どうしても隙間ができてしまう車種(シート)もあるようです。
その場合は、
クッションやタオルを活用しましょう。

シートの下げ過ぎも良くありません。
腰に負担が掛からない
適切な位置を見つけることも大切です。
位置によっては、
股関節や膝にも負担がかかります。

これは運転中に限ったことではありませんが、
椅子に浅く腰をかける座り方を
『ずっこけ座り』といいます。

イラスト左側が、ずっこけ座りです。

ずっこけ座りをしている時は、
坐骨ではなく、仙骨が椅子に当たります。

ずっこけ座りになってしまう理由のひとつには
背もたれの「反力」があります。

椅子や車いすの背もたれに寄りかかると、寄りかかった力と同じ大きさの押し戻す力が働きます。

体を前方向に押し出す力が加わり続けると、次第にお尻が前に滑り出してずっこけ座り(仙骨座り)になってしまいます。

ずっこけ座りによる腰痛や坐骨神経系の痛み・違和感の発症は、ゆったり座りすぎてしまうソファでも起こります。

胸椎が圧迫され背骨のS字のカーブが崩れるため、
集中力を欠いてしまったり、
頭痛などの症状を引き起こします。

ずっこけ座りは、
小学生以上の子どもたちにも増えています。

『坐骨を立てて座る』
体に優しい座り方をしましょう。

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