予防医療の肝:一次予防
「医者は病気と治療については学ぶが、
予防医学については学ばない」
これは、とあるお医者様の言葉です。
病気を予防し、
生命を延長し、
身体ならびに精神の健康と能力を増進する
科学と技術を
【予防医学】といいます。
一次予防は、
生活習慣や生活環境の改善
健康教育などによって健康増進を図り、
病気の発生を防ぐことです。
二次予防は、
病気や障害の重症化を予防することです。
三次予防は、
すでに発病している病気を管理し、
社会復帰する機能を回復させることをいいます。
「二次予防以降について医者はよく学ぶが、
一次予防についてはあまり学ばない」
と、医師自身が言うように、
日本の医療は治療医療が常識でした。
ところが現在すでに、
高齢者人口の増加と少子化により
経済は火の車。
後期高齢者に入る75歳以上の医療費増大
そして、介護費用の増加・・・
このままでは社会保障給付金で
『日本国は経済破綻を起こす』
というシミュレーションが出てしまいました。
そこで国もどの組織もこぞって口にするのが、
【予防医療】です。
この予防医療を先進的に始めたのが、
歯科だといわれています。
歯科医の数が増えて
人々の口腔衛生をしっかり指導する人が増え、
治療の後も定期検診を促して
虫歯や歯周病などを未然に防いでいます。
歯の大切さは別のブログにも書きましたが、
口腔内の環境を清潔で良い状態に保つことは
心筋梗塞・脳梗塞・がん予防にもつながります。
まさに、一次予防です。
海外ではこういった一次予防が活発です。
なぜならば、医療費は自己負担だからです。
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自分自身が医療費の負担が嵩んで苦労するのも、
家族に負担をかけて悲しませるのも、
これからを生きる子どもたちが困るのも、
嫌ですよね。
ということは、
私たちは私たち自身で
一次予防に全力を注がなくてはいけません。
では、具体的にどうするか。
まずは、
①口腔内のメンテナンス
②フレイルの予防
です。
【フレイル】とは、
病気ではないけれど、年齢とともに筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態のことです。
歩行速度の低下が著しいのが特徴で、それは加齢に伴う運動器の障害や心肺機能が低下する状態、脳や神経の病気、貧血や消耗性疾患などが原因となっていることがあります。
筋力の低下や活動能力の低下を伴い、移動能力が全般に障害されがちでもあります。
❌体重減少
❌握力低下
❌慢性的な疲労感
❌運動習慣がない
などがチェック項目に入ります。
✏️フレイルの3つの構成要素✏️
(1)身体的フレイル
サルコペニア・ロコモティブシンドロームなど
(2)精神的フレイル
軽度認知障害・鬱など
(3)社会的フレイル
孤立・貧困など
フレイルのサイクルは
👇
低栄養
↓
低栄養・加齢・慢性的な疾患によるサルコペニア
(筋力・筋肉量の減少)
↓
基礎代謝の低下
↓
エネルギー消費量の低下
↓
食欲の低下・摂食量の低下
↓
低栄養・・・
と負の連鎖が数珠のようにぐるぐるまわり、
さらなる低下を招きます。
易疲労性と活力の低下
認知機能の低下
身体機能の低下
歩行スピードの低下
活動量の低下
社会的交流の減少
なども絡み、
病気や寝たきりリスクが高まります。
👆
ひとつの目安ですが、
筋力低下の有無をチェックできます。
低栄養がフレイルサイクルの中に含まれるので、
食べられないということや
咀嚼できないということは回避したいです。
なので、口腔内のメンテナンスは必須であり、
そういう理由もあって
先進的に歯科が一次予防に取り組みました。
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③腸環境を整える
どんなに食べれても、
どんなに栄養価の高い食事を摂っても、
腸の状態が悪ければ吸収されず
低栄養に陥ります。
腸に関しては別のブログに書きます✏️
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④運動をする
筋力低下が身体面でフレイルに直結します。
だから運動は大切!
運動といっても、
フレイルを予防するための運動があります。
体を動かしているから
大丈夫なわけではありません。
逆に筋肉が痩せ細ってしまうやり方もあるので、
筋肉量を増やして筋力アップが期待できるものを
正しく効果的に続けましょう。
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最後は私個人的な願いや想いになりますが、
自分の身体の「こうなりたい」を
諦めてはいけません。
年寄りだから
ジジババだから
加齢だから
おじさんだから
おばさんだから・・・
こういうところからフレイルは始まります。
身体に対する
理想像と欲があるならば、
願いがあるならば、
それを迷わず口に出しましょう。
こっそりひっそりコソヒソ声で、
「先生あのね・・・」を聴くと嬉しくなります。
綺麗になりたいをなぜ諦める?
若々しくいたいをなぜ諦める?
かっこいいをなぜ諦める?
はっきり言います。
👇
体育館の教室で
病院で
リハビリの現場で
インストラクターも
医師も
理学療法士も
皆さんがそういう願望をお持ちだとは
微塵も思っていません。(きっと)
見た目の個性を『私』と思える人と、
実は『私じゃない』と思っている人がいます。
けれど、言わないから、
願望に寄り添う形で
運動指導者は運動指導していません。
リハビリの世界では痛みからの解放優先だから、
いま痛みがないことが第一で
あなたの「こうなりたい」を
聞き出せないでいたりします。
私は、
お節介ながら
美しさの追求をします。
ここでいう美しさとは、
動きの美しさです。
美しい動きができるということは、
つまり骨や筋肉が理想的に動くということ。
これは見た目にもつながります。
お腹にお肉がついていようと、
胸が垂れていようと、
「チャーミングだわ♡」と言えるならそれでいい。
でも、
『私じゃない』と思っているのならば、
果てしなく遠いと感じる夢でも
一歩一歩【なりたい私】に近づいてほしい。
骨格の歪みは、
いまバランスがとれていても
筋肉という支えがなくなるとさらに崩れ
痛みを誘発する可能性が高いと考えています。
とある現場で、
「いま痛みがないのなら、整える必要はない」
と言いきった人たちに
私はキーッ❗️😡ってなったのです(笑)
綺麗になりたい
かっこよくなりたい
美しくなりたい
整えたい
あぁなりたい
こうなりたい
は、ちゃんと訊いたのか❓と。
意外と本音を隠している人は多いんだぞ❗️と。
言わなきゃダメです。
「私はこうなりたい」と。
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人の元気は、
欲を満たすことから始まるんだから🍀
mana