口内炎
口の中や口周辺の粘膜にできる潰瘍のことを
『口内炎』といいます。
歯肉や歯茎にできると
「口内炎」
上唇と下唇の境目の口角にできると
「口角炎」
舌にできると
「舌炎」
唇にできると「口唇炎」
出来る場所によって呼び方は変わります。
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口内炎にも3種類あります。
①アフタ性口内炎
最も一般的な口内炎で、
中央が白く窪んで周りが赤く腫れあがり、
強い痛みを伴います。
原因は様々で、
❌免疫力の低下
❌栄養障害
❌ストレス
❌口腔粘膜の損傷によるもの
❌ウイルス
などが挙げられます。
②ウイルス性口内炎
単純ヘルペスウイルス
水痘帯状ヘルペスウイルス
A群コクサッキーウイルス
などのウイルスに感染し、できるものです。
多数の小さな水ぶくれの集まりができ、
破れるとびらんや潰瘍ができます。
舌や喉にも発生することがあり、それらすべてに抗ウイルス薬による治療が効果的です。
③カタル性口内炎
義歯
歯並びの不具合
虫歯
歯周病
などが原因でできる口内炎です。
入れ歯・矯正器具、歯並びの悪い歯などが粘膜に接触したり誤って強く噛んでしまうなどして口の中に傷ができた時にできやすいです。
赤い斑点状のものが口の中の粘膜に現れ、症状が悪化すると、白くただれたり、ひび割れを起こしたり、粘膜全体が腫れあがり不快感を感じるようになります。
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よくある一般的な口内炎の原因には、
👄栄養バランスの乱れ
👄ストレスや疲れ、睡眠不足
👄口内の乾燥
👄細菌・ウィルス
👄病気や薬によるもの
👄歯磨き剤
があります。
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ビタミンB群が不足すると、
口の粘膜や唇の炎症を引き起こします。
代謝に関わるビタミンB2が不足すると、
口内の炎症や唇のひび割れなどが起こります。
免疫に関係するビタミンB6が不足すると
細菌の影響を受けやすくなり、
口内炎ができやすくなります。
ビタミンB1やビタミンB6は、
神経組織や免疫機能に影響する成分です。
口の中の粘膜は、代謝を繰り返して常に新しく生まれ変わりますが、疲れや睡眠不足などで代謝が滞ると粘膜の再生力が下がり、荒れやただれといった潰瘍が口内の表面にできます。
代謝により粘膜の健康に関わるビタミンB2は、食事で摂った栄養をエネルギーに変換される時に使われます。
疲労や激しい運動などでも大きく失われます。
風邪などを引いた時にも体内のビタミンB2を消費してしまうため、体調が悪くなると口内炎ができてしまう人が多いです。
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唾液(だえき)が減って乾燥した口の中は、
口内炎になりやすいです。
汚れを洗い流す抗菌作用
粘膜の保護
粘膜の修復
など、口内を正常に保つ重要な唾液。
歯みがきや食事、頬を噛んだりして口の中に傷ができた時に唾液の分泌が少ないと細菌を洗い流せずに増殖してしまい、口内炎ができてしまいます。
加齢により、唾液腺の機能や周辺の筋力が低下しても唾液の分泌量が減り口内が乾燥します。
口呼吸
喫煙
なども唾液を減らし、ドライマウスになります。
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歯の詰め物や歯垢・歯石も
細菌を繁殖させやすいです。
細菌の繁殖は口内炎の原因のひとつです。
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病気に伴う投薬で
口内炎ができることもあります。
抗生物質を長期服用することにより
口内の菌のバランスが崩れると、
口内は炎症を起こしやすくなります。
抗生物質がビタミンB2とB6の不足を招くことも、口内炎の原因となります。
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合成界面活性剤が
炎症を引き起こすことがあります。
歯磨き粉の成分による刺激やゴシゴシ磨きが口内を傷つけても口内炎ができることがあります。
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原因を取り除き、
基本的なことですが
良質な食事・良質な睡眠を心がけ、
必要であればサプリメントなどを活用し、
健康的な口内を目指しましょう!