肋間筋

骨盤は床に対して
ピンとまっすぐに垂直なわけではありません。
少しだけ前傾して、
腰骨(腰椎)が
前にゆるやかなカーブを描きます。
横から見ると、
背骨はS字を描くようにカーブしています。

この背骨の絶妙なカーブが、
着地の衝撃をうまく分散してくれます。

着地の衝撃をうまく分散できず、
あらゆる関節でダメージを受けとってしまうのが
猫背姿勢です。
❌腰椎のカーブが失われている
❌骨盤が床に対して垂直または後傾位
❌首と頭が前に出ている
❌左右の肩甲骨が背骨から横に遠ざかっている
❌胸や両肩は前に縮こまっている
❌背面の筋肉が過剰に伸ばされている
👆
このようにバランスが崩れた姿勢で歩いたり、走ったり、運動を続けたりすると、やがて膝や腰を痛めることになります。

姿勢の良し悪しについてよく注目されるのが、
横から見た骨の位置を繋ぐ縦のラインです。

この画像は、骨の位置を見せるために腕を前に出していますが、実際はもう少し後ろです。

鏡を見ながら修正したり、壁で補正したりと、
さまざまな方法でこのラインを整えようとしたことがある人は多いと思います。

🟠頭(と首)の位置
🟠肩の位置
🟠背骨のS字カーブ
🟠骨盤の傾き
🟠膝関節の伸び
🟠重心
こういうものに注目して
整えるのではないでしょうか。

加えて、
もうひとつ注目してほしいことがあります。

肋骨と肋骨の間につく
肋間筋(ろっかんきん)の柔軟性です。

胸式呼吸をするときには
肋骨の動きが主体となります。

🟡吸気時に働く筋肉は、外肋間筋と吸気補助筋
🟤呼気に働く筋肉は、内肋間筋

長時間の
❌前傾姿勢
❌座りっぱなしの姿勢
は、肋骨周辺を萎縮させます。
肋間筋はつぶれたようにしてかたくなり、
呼吸は浅くなります。

呼吸が浅くなると、
鳥かごのような胸郭は大きく膨らみません。

肋骨が硬くなっているかどうかのチェック方法があるのでやってみましょう。

①仰向けになります
②両腕を床におき、肩の真横に伸ばします
③そこからさらに45度上げます

仰向けに寝たまま斜めにバンザイした両腕が
床に接した状態を保てていれば良好🙆‍♀️
浮いてしまう人は、肋骨周辺が硬いです。

肋骨周辺が緩むと、
⭕️腰椎のカーブがゆるやかになる
⭕️骨盤が少しだけ前に傾く
⭕️首と頭が正常な位置におさまる
⭕️左右の肩甲骨が背骨に近づく
⭕️両肩はリラックスできて、胸は広くゆったり
⭕️背面の筋肉が活性化する
着地の衝撃をうまく分散できる体になります。

呼吸の仕組み
👆
以前書いた記事もあわせてお読みいただくと、
より理解が深まるかもしれません♪
👇
横隔膜

肋骨および横隔膜の柔軟性は
上体の効率的な動きのリズムを生み出し、
上体で繰り返されるしなるような腕振りで下半身に力が伝わると、歩く・走るのような足を動かす動作がスムーズになります。

姿勢にも動作にも重要な役割をもつ肋骨。
あなたの肋間筋はやわらかいですか?

たまに訊かれる【肋骨とあばら骨のちがい】

2つは同じ骨のことを示しています。
肋骨は音読み、あばら骨は訓読みです🥰

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