私も普通の人間でした

🕊私の寿命一年を神様に捧げました🕊

昨年12月から始まった、ゆめの挑戦⭐︎
来年度の委員長に立候補していました。

面接シートを書いて提出し、
今月12日から生徒会三役と先生方による
立候補者の面接が始まっていました。

先週は謎の腹痛で木曜日に早退、
金曜日は学校を休んでいました。

面接の緊張が影響していたかはわかりませんが、
年明けからずっとソワソワしていたので
少なからず負担がかかっていたのでしょう。

時間さえあれば、
「面接の練習させて」
と、私を面接官に見立てて練習。

自分で録音したものを聞きながら、私が見ていないところでも練習していたようです。

これまで面接だけであらゆる場面をパスしてきた私にわかることは、練習のしすぎは丸暗記に頼って本番のトラブルやピンチに臨機応変に対応するのが難しいということ。

今までの面接で起きた事例を伝えて、自分が面接で伝えたいワードを場合によっては崩しながら引き出せるようにしておいたほうがいいと話していました。

それなのに、ゆめさんたら、完全なる丸暗記…

『形式とか、想定している質問とは言葉が違うかもしれないから、こんな質問の時にはこれってザックリね!』と言っておいたのに、「これ以外の質問がくることなんてないよ〜」と、ただひたすらに予め準備していた面接シミュレーションの繰り返し…

大丈夫かな?と心配していたんです。

1月13日は私の誕生日でしたが、
ゆめが神社に行きたいと言うので
旦飯野神社へ行きました。

また参拝に来れた感謝と世界平和、それから海保機の機長の穏やかな暮らしを願う私に対して、ゆめは🎋委員長になれますように🎋と祈り続け、大吉のおみくじと思い描く未来が実現するかのような御告げを受け取り、とても喜んでいました。

面接日は16日。
その日の朝、どこから湧き出るのかわからないほど自信満々の姿にホッとしながらも、忘れ物をしたと戻ってきたゆめを見て(やっぱり緊張しているんだな…)と思いました。

出かける前にハイタッチしそびれたことを後悔していたので、部屋に入ってきたゆめの手に触れてパワーを送れたことで少しだけ私のソワソワも和らぎました。

火曜日の午後はオフなので、予定の面接時間前から時計を見てはソワソワソワソワ。
面接をしているであろう時間には、
『頑張れ!』と2回叫びました。

面接終了予定時刻は16:15。
家で待つつもりでしたが、
胸騒ぎがしたので学校までお迎えに(笑)

校門前で私のことを見つけたゆめは、
「なに?」と冷たい一言(涙)

天気が悪かったから〜塾があるから〜
どっちの理由を言ったかは忘れましたが、
心配で…なんて恥ずかしくて言えず。笑

面接どうだった?と訊くまでもなく、車に乗り込むや否や「訊かれると思ってたこと、全然訊かれなかった!」と、地獄の面接15分間のことを話してくれました。

緊張して頭が真っ白になったこと
想定していた質問と違う質問ばかりだったこと
うまく言葉が出てこなくてボロボロだったこと
伝えたかったことが少しも伝えられなかったこと
一緒に面接を受けた友だちが素晴らしかったこと

あれこれ話していくうちに
「もう絶対ダメだぁぁぁぁ」
と、目を真っ赤にしてわんわん泣き始めました。

うまくいかなくてあんなに大泣きしたのは、
小学生の時のピアノの発表会以来です。

自信があったのに
あんなに頑張ったのに
友だちみんなが応援してくれてたのに

そう言いながら大粒の涙を流す姿が可哀想で
車の中で一緒に泣きました。

なかなか車から降りようとしないゆめを宥め、
なんとか落ち着かせて塾にも行かせ、
家で一人考えていたのは結果発表の日のこと。

「完全に負けた」
「完敗」
珍しく弱気になって匙を投げ
絶望感に浸り放心状態のゆめを見て、
本人がそう言うのだから間違いないと思い、
私は次の道の話をしていました。

ひとつ道が決まれば
その道を突き進むしかないけれど、
選ばれなかったということは
その道以外の選択を自由にできるということ。
何がしたい?何をする?

けれど返ってくるのは、
「その道がよかった」
「【他】なんてものはない」
「もう学校なんて行く意味ない」
そんなことばかり、、、

普段呆れるほどポジティブなゆめが、
落ち込んでネガティブなことばかり言う…
この切なくて苦しくて悲しい思いを、
私は母としていつまで引きずるのだろう?
そう思ったら、吐き気が止まらなくなりました。

面接日だった火曜日の夜から
結果発表がある金曜日の夕方まで、
私は祈り続けていました。

で、神様に捧げたのです。
『私の寿命一年を捧げる代わりに、娘が望む一年を叶えてください』と。

親というのは不思議な生き物ですね。

学校に行きたくないなんて言いながら、朝はきちんと支度をして出かけていくゆめを見て、強いと思いました。

諦めたような口ぶりでも、望みはまだあると信じているゆめを見て、とても複雑な気持ちでいました。

一緒に面接した友だちのことを絶賛し、「面接は失敗したけど、チャレンジしてKちゃんと仲良くなれたからよかった」と話すゆめを見て、人の頑張りや人の良いところを見つけて素直に言葉にできる優しい子に育ったことを嬉しく思いました。

「うまく言葉にできなくて心臓の音が聞こえるくらいパニックでも、Kちゃんの話に頷くことはできた。お辞儀や挨拶はきちんとできた」と話すゆめを見て、誇らしく思いました。

結果、奇跡が起こり、委員長に選ばれました!

いつもなら帰ってくるはずの時間に帰宅せず、
ミーティング中の私は終始ソワソワ、、、

帰り道、泣いてるのかな?
友だちに慰めてもらってるのかな?
私に会うのが気まずくて寄り道してるのかな?

そんなことを思いながら帰りを待ち、
ミーティングが終わる直前、
帰宅したゆめが私の顔を覗きこんで
顔をくしゃくしゃにしながら笑っていました。

ミーティングが終わって、
飛び跳ねて両手でハイタッチ!
久しぶりに心の底から喜びました。
同時にどっと疲れが出ました。

私の寿命は一年、神様に捧げました(笑)

冗談はさておき、面接の一部始終を撮影していて、先生方もみんなそれを観たようなんです。

本人はダメだと思っていた面接も先生方には褒められたようで、ゆめの理想や基準が高かったのか、頭が真っ白でよく覚えていないとも話していたので心臓の鼓動やパニックからくる感情からダメだったと思い込んだのか、、、

いずれにしても、評価されたということは努力が認められたということなので、心から喜び、面接の準備としては不十分だった現実を受け止めて、一年後の高校受験に向けてさらなる成長を遂げてほしいです。

嬉しかったのは、
ゆめとゆめ友の友情です。

ゆめの面接の翌日に受験を控えていたひとつ上の受験生は、ゆめのことが心配で受験当日に必要な内ばきを学校に忘れてきたと話していました。

さらにゆめが委員長になれなかった時に元気を出してもらうためだと、ゆめのいいところをたくさん長文で書き出してくれていました。

この他にもきっと応援してくれていた友だちが
たくさんいたはずです。

KちゃんはLINEでメッセージをくれたそうです。

ゆめは委員長になり実現したいことのひとつに、
【勇気をだして立候補した立候補者さんたちに選挙活動の思い出を「立候補しなければよかった」など、ネガティブな気持ちで締めくくってほしくないので、お互いの頑張りを褒め合うためのお疲れさま会をしたい】と話していました。

それなのに、「こんな思いするくらいなら立候補しなきゃよかった」と言っていました。
Kちゃんもきっと同じ気持ちだったはずです。

結果発表後にKちゃんとハグして一緒に泣いていたと聞きました。
それがKちゃんにとっても良いカタチでの思い出となったようで、あたたかいメッセージが届いていました。

お互いの頑張りを認め合うことで、準備期間から最後までの全てが大切な宝となって残る感覚を味わえたはずです。

もちろん立場によって感情も想いも異なるでしょうけれど、相手の気持ちを想像して寄り添うことはできるはず。

委員長としての公約を
Kちゃんの想いをのせて実現してほしいです。

Kちゃんから届いたメッセージを読んで聞かせてもらって、涙が溢れました。

面接当日にゆめが言っていたことと全く同じことをKちゃんも綴っていました。

子どもたちの素直で柔らかく優しい気持ちと純粋な心が、とても沁みました。

そんなこんなで、
ゆめの挑戦がまたここから始まります。

早速、委員長としての大仕事が待っています。

楽しそうに、嬉しそうに、タブレットを使って仕事するゆめを見て心底ホッとしています。

久しぶりに心臓の音がうるさかった。

久しぶりに顔が引き攣るのを感じた。

ここ数日はとてもしんどかった。

たかが委員長選びに大袈裟な…と思う人もいるかもしれませんが、、、

そうです。過保護なんです。笑

わかっていますが、
ほっとくことも
何も感じないことも無理なんです。

ということで、
春から受験生になるゆめを見ながら
一年間ゲーゲーキリキリが続くと思います。

胃潰瘍になってお仕事休んだらごめんなさい♡

母としての私は、ものすっごく激弱です。笑

ゆめ、本当におめでとう!

mana

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