うっ滞性皮膚炎
『うっ滞性皮膚炎』を聞いたことがありますか?
中高年の女性に多くみられるものになります。
下肢静脈瘤などを放置し、
慢性化すると起こる皮膚トラブルです。
下肢静脈瘤以外にも、
足の静脈の流れが悪くなると
発症しやすくなります。
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静脈の流れが滞ると、老廃物や毒素を多く含んだ血液が足に留まります。
すると、むくみ・かゆみ・湿疹・色素沈着などの症状がみられるようになります。
これがさらに進行すると皮膚が硬くなり、
潰瘍ができやすくなります。
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✏️MEMO✏️
『うっ滞性皮膚炎』には2つある。
🟠静脈に血液が溜まることが原因のもの
🟠リンパ管内にリンパ液が溜まることが原因のもの
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✅長時間の立ち仕事
✅肥満
✅加齢
その他、妊娠・出産時にも起こりやすくなります。
上記のような理由で下肢静脈瘤を発症すると、
主に膝から下に血液がうっ滞しやすくなります。
根本的な原因を取り除かずに
うっ滞を繰り返すと慢性化していきますが、
妊娠や出産によるうっ滞は
自然解消するとも言われています。
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進行していくと色素沈着が起こります。
静脈のうっ滞が続くと
皮膚表面の毛細血管もうっ血します。
真皮層にある毛細血管は拡張します。
皮膚を透けて目立つ赤い血管や青い血管は、
身体からのサインと言われています。
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静脈は身体内のあちこちから老廃物を集める役割を持っています。
静脈を流れる血液は老廃物が多く含まれているので、足は酸素不足になり「疲れる」「足がつる」などの症状が出やすくなります。
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皮膚の角化細胞はダメージを受け続けるので、
カサつきやすく、刺激を受けやすくなります。
かゆみが強く出ることもありますが、これを掻きむしると皮膚表面が硬化して皮膚炎が悪化します。
傷も治りにくくなり、
放っておくと潰瘍になることもあります。
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☑️皮膚の赤み
☑️皮膚の変色
☑️足・脚のかゆみや腫れ
☑️皮膚の硬化
☑️圧痛
などが起きている場合は、
合併症を引き起こしている可能性もあります。
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うっ滞性皮膚炎を発症しないためには、
⭕️浮腫みを放置しない
⭕️下肢静脈瘤を放置しない
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足がつりやすい人で、浮腫みや血管の透け見えの症状が出ている人は要注意です!