喜怒哀楽、あなたのバランスは?

【almost people】

2019年の英文法の解説記事で、
almost people
=ほとんど人間、もう少しで人間
吸血鬼?狼男?と笑うものがありましたが、
映画の番宣でも「もうすぐ人間に…」とあり
ニヤリとしてしまいました(笑)

正直に言うと、
2時間20分の映画がその倍に感じるくらい
退屈で早く帰りたかったのですが、、、
この映画、あとから脳を刺激してきます。

どうやらポツリポツリと拾っていたようで、
断片的なシーンと不完全な言葉の欠片が
あとからあとから浮かんでは
「むむ」っと頭を悩ませます。

映画館関係者の方が、「監督と出演者そして作品へ、応援の想いを込めて上映を決めた」と話していたので、できるだけ思いを馳せて最後までしっかり見よう!と努めていました(笑)

感情の一部が欠如している4きょうだいが、喜怒哀楽が欠けていることの代償と結末をうまく繋ぎながら人間を問うような物語なのですが、鑑賞中に考えていたのは・・・

【喜怒哀楽のどれが欠けたら一番辛いか】
でした。

結論は「どれが欠けても困る」なのですが、
正解のない自問自答をするのが
とても楽しかったです⭐︎

喜怒哀楽のすべての主語が
自分と自分以外にあります。

喜ぶ/喜ばせる/喜ばれる
怒る/怒らせる/怒られる
悲しむ/悲しませる/悲しまれる
楽しむ/楽しませる/楽しまれる?笑

喜怒哀楽のバランスは人格を形成します。

エネルギッシュな人は
喜怒哀楽のすべてがドーンと前に出る気がします。

反対になんだか貧弱に見える人は、
哀しみが突出しているか
喜怒哀楽のすべてが乏しい気がします。

喜と楽は似ているように思いますが、
一方から一方へ注げるのが「喜」だとすると、
「楽」は共有することで成り立つので、
明確に異なります。

「怒」は表に出すか出さないかで印象は変わりますが、欠けてはいけない感情です。
行動の起爆剤にもなるし、
モラルや秩序を正しく保つためには
「怒」の感情をもって指針が決まると思うから。

「哀」は溢れすぎても乏しすぎてもいけません。
哀が強い人は、きっと愛が強い人。
哀に溺れるとエネルギーが枯渇するから、
人に愛を与えられなくて悲しい人に見える…だけ。
いつもどこか困ったような寂しい顔の人を見ると、優しい人なんだろうなぁと思います。

喜怒哀楽、何が欠けてもいけないけれど、
一番良くないのは【無】

『almost people』の次に観たのが、
『658km、陽子の旅』📽
その次に観たのが、
『幾春かけて老いゆかん
歌人 馬場あき子の日々』📽

この2つの作品が、
喜怒哀楽とは何かを
形を変えて考えるきっかけになりました。

映画の感想はまた今度♪

mana

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