居場所は自分で守る

自分が心地よく過ごせる場所
望むように生きるために必要な場所
失いたくない場所
大切な居場所は自分で守らなくてはいけません。

ヤドカリが棲み家を変えるように前向きな選択と決断であればよいのですが、自分の気持ちに反して自分の居場所を失うことをよしとしてはいけません。

とある施設で、お客様がこんな話をしていました。

車を運転することをやめて、自転車で通っていたけれど、自転車に乗ることも怖くなってしまった。ほんの5分ちょっと乗るだけの距離だけど、バスで通うようになった。バスに乗せてもらってここに来れることはありがたいことだけど、バスは不便でもある。けれど、ここに通えなくなることに比べたら、不便なバスも我慢できる。いろんなことができなくなってきて、気持ちが後退する時がある。でも、ここに来れば人にも会えるし、先生にも会える。人と話せば元気になるし、教室で難しいことがあっても参加することが大切だと思っている。それでもね、自信がなくなっていくのよ。怖くなる時があるのよ。いつまで通えるのかなって。できないことが増えすぎて辛くなったら、来ることをやめてしまうのかなって。通えなくなったら、どうなってしまうのかなって。そんなことを想像すると、不安になるし、怖くなる。そんなことを考えてしまうのがちょっと辛い。でもね、通うだけでいいって先生が言ってくれるから、通うことを続けられるうちは通いたいと思っているんです。いつも見守ってくれてありがとう。これからもしばらくはお世話になりたいと思っています。

年齢を重ねての気持ちの変化は絶対にあります。
本心を打ち明けてくださったことが嬉しかったのと同時に、もっとお一人お一人の声を聴き《言いにくいこと》を想像することの必要性を感じました。

病気など身体的な理由で教室に通えなくなることは、やむを得ないと思っています。

それ以外の理由で、「通いたいのに通えない」というのは何とかして防ぎたいと思っています。

新潟の公共交通機関の現状や課題は、正直どうにもならないと私も諦めています。

施設には『一般企業(たとえば、自動車学校など)とタッグを組んで、市内中を走り回る送迎車を活用させてもらい、市民の「健康でいたい」という願いを叶えるために施設に通うための力添えをいただくようにお願いできないか』などと数年前に提案もしてみたのですが、「検討します」から音沙汰ありません(笑)

病院提携のメディカル施設の多くは病院専用の送迎バスを持っているので、近くにお住まいの方はそれを利用することができます。

でも、体育館はこういった体育館専用ルートでの利用者送迎はきっとできません。多分。この先ずっと。多分…

本当に市民に健康でいてほしいのなら、病院まで乗せるバスを市内中に走らせるのではなく、健康づくりができる施設まで難なく行けるバスを走らせるべきなのではないかと、いつももどかしく思っています。

ご友人を送迎して施設に通ってくださる皆さまには、本当に感謝しています。

車、自転車、バス、徒歩
手段を変えて通えるのであれば、通い続けてほしい。
行き帰りの手段をどうにかしてあげることはできないので、『どうにかして…』としか言えないのが申し訳ないのですが、どうにかして通い続けてほしいのです。
身体が動かなくなるまで。

そして、もうひとつ。
通うことをやめてしまう理由には、「身体の状態に合う教室がない」が挙げられると思います。

難度・強度さまざまな設定の教室があるとはいえ、安心して通える教室は年齢を重ねるとともに少しずつ減っていくかもしれません。

強みを言うと、私の場合は水陸ジャンル違いで複数のプログラム指導ができるので、各施設周辺の環境や人口分布・地域と施設の特色に合わせて組み込むプログラムを提案しています。
未来、人や地域がどんな姿でいることが望ましいのかを想像して、長期間かけて持続的かつ安定的に働きかけていくことで成り立つ理想の姿を実現させるために、体育館に教室を入れていただいています。

ただ教室を設ければいいというわけではないと思っています。

健康不安を抱える方や健康維持に希望を持っている方の願いを実現するための教室設定が必要だと思っています。

もちろん健康以外にも、ストレス発散・美容のため・仲間やコミュニティづくり・習い事や趣味の一環としてなど、通う理由も人それぞれですが、すべて健康あってのことなので、【健康】というワードは切り離せません。

高齢化もそうですが、新潟市民の健康事情(自殺者が多い、精神科や心療内科の受診率が高い、一人当たりの医療費が多い、改善できるはずの死亡理由など)や独居を理由にして始まる問題や課題の解消を考えると、健康教室が担うべき役割はたくさんあります。

これに付随して、新潟に限らず日本人は整形外科の受診率も高いと言えるので、それを考えても、プールの利用率を上げることやプール教室の増設は必至だと考えます。

けれど実際は、プールの利用率(泳ぐ・歩く)はそこまで高くなく、プール教室は少なくなっています。

プール教室の必要性を感じているので、3施設で週に4本の教室を担当させていただいていますが、正直、市内全体でプール教室はもっとたくさん開設すべきだと思っています。

声をあげて教室をひとつ増やすことができ、水中療法が必要な方のための教室を設けることができましたが、いま打診しているのは《30分の教室》です。

難度・強度の高い教室が合わなくなって急にやめるのではなく、合うものを見つけることができれば、ゆるやかに健康づくりのステージを変えることができます。

現状、新潟市内のプール施設には選べるほどの数の教室がありません。

もしも必要だと感じているなら、声をあげなくてはいけません。

30分のショートプログラムが豊富にある関東圏。
なぜショートプログラムが豊富にあるのか、、、それはコロナ禍から始まりましたが、裏には時代とニーズに合わせた明確な理由があります。
ともすれば、新潟はある種時代遅れで、そして県や市の特色・人の変化に合わせないまま何年も経っていることになります。

ダメじゃないけど、ダメだと思っています(笑)

ただあればいいわけじゃない教室は、市民の皆さんが必要だと思うカタチにできる限り寄り添うよう努力してあり続けなければいけません。

私がぴーちくぱーちく一人で呟いてもダメなので(笑)皆さんでもっと要望を言ってみてください🍀
わがままではなく、希望を丁寧な言葉で綴った心を込めた要望をね💓

健康ステージが変わったら、挑戦するプログラムも居場所も変えればよいと思いますし、変えることがよいと思っています。
変化を楽しみ続けることができたら嬉しいですよね⭐️

悲しいので嫌だけど、、、
命尽きるまで施設でお付き合いできたらいいなと思うのです。
健康づくりのお手伝いができたら嬉しいなと思うのです。
別れは嫌だけど、、、
元気なのに会えなくなるより、健康づくりを途中で諦められちゃうより、最期までそばにいられたほうが運動指導者としては本望です。

来年度の教室をどう設定するのか、各施設担当者と相談の時期に入っています。
要望を出すなら今ですよ🤫💓
というヒソヒソ話も含めた、久しぶりの運動指導者の呟きでした😘

健康でいようね。

mana

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