水分補給の大切さ

水分について

脱水症について

体内における水の働きは、
👇
①栄養素と老廃物の運搬
✅全身に栄養素を運ぶ血液やリンパ液
✅老廃物を排出する尿

②体温調節

③摂取した栄養素の消化・吸収・代謝

水分が体内で吸収されるまで
30分程度の時間がかかります。

不足している状態から慌てて水分補給をしても
全身に行き届くまでに時間がかかるため、
運動前と運動中そして運動後にもこまめに水分補給してほしいことをお伝えしています。

体への吸収が高いとされる点滴は、
少しずつ時間をかけ体内に入れていきます。
同様に、こまめに少しずつ水分を摂ることで、
体に必要な水分が外に排出されずに済みます。

せっかく摂った水分が過剰に尿として排出されないよう、必要量を体に溜めておくことができる「こまめなちびちび飲み」を心がけてください。

うまく水分補給ができているかを確かめるためには、運動前後の体重変化が目安になります。

運動前よりも体重が減った分のほとんどは、
汗などで失った水分量です。

減った重さが体重の1〜2%以内であれば、
水分補給がうまくできていることになります。

体重の3%以上になると脱水状態です。
運動中に飲む水分量を増やすようにしなければ、
最悪の事態につながることもあります。

脱水が
体重の2%を超えると
精神の不安定や体温上昇などが起こり、
3%から徐々に軽度の脱水症状が始まり、
5%では中度〜重度の脱水症状・熱中症、
10%では筋肉痙攣や腎機能が失われ、
20%近くの水分が失われると生命維持が困難になります。

中高年では、水分不足が脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高めるので注意が必要です。

脱水症状がある時に飲むのが、
『経口補水液』です。

経口補水液がなぜ有効かというと、
脱水によって減った水と塩分を口から素早く体内に取り入れられるからです。

補水効果が高く、
吸収された後も体内にとどまる時間が長いため
脱水症に有効です。

脱水症や熱中症など脳血流に支障が起こる場合
後遺症が残る可能性があるため、
水分を吸収する小腸への到達が早く、飲んで10分ほどで水分を補うことができる経口補水液が緊急時は必要になります。

まさかと思いますが、日常的に経口補水液を飲んだりしていませんよね??!

経口補水液は塩分濃度が高いので、
健康な体には毒になります。

研究では、運動時の水分補給に用いる飲料において、主たる成分が果糖だけでは水よりも吸収が悪くなることがわかっています。

腸からの水分吸収速度の測定結果において、
スポーツ飲料(アイソトニック飲料)は水分吸収が最も遅いこともわかっています。

薄い食塩水やただの水のほうが吸収が早いこと、
胃にとどまる時間が長いスポーツ飲料は脱水治療には適さないことを覚えておきましょう。

運動会など脱水症状や熱中症リスクが高まる時に持っていきたい飲料は、スポーツ飲料ではありません。

秋冬になり、
水分摂取をあまりしていない方が増えています。

脳梗塞・脳卒中は夏に多いと話しましたが、
水分不足に陥ってしまえば冬も同じです。

脳梗塞・脳卒中にご注意を

こまめに水分を補給することで
⭕️血流が改善
⭕️白血球などの免疫効果が全身に行き渡る
⭕️新陳代謝が活発になる
⭕️免疫細胞の働きが活発になる
これらを考えると、インフルエンザなどが流行する冬時期にも水分補給は欠かさずに行いたいものです。

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