ため息

自律神経について

夜寝る前に『やってはいけないこと』があるのは、交感神経のスイッチが切れないからです。

体が負担やストレスを感じると、
交感神経が強く働いてしまいます。

優位になった交感神経は、放っておくと2時間は元に戻らないといわれています。

横になってもなかなか寝付けないのは、
交感神経と副交感神経の切り替えがうまく働かないからです。

交感神経は自律神経の一種です。
血圧や心拍数を高めて
体を活性化する働きがあります。

副交感神経は、
体をリラックスさせる働きをもちます。

なかなか寝つけない時は、
サイドブレーキを引きながら
アクセルを吹かしているような状態です。
(体が悲鳴を上げて壊れてしまう…)

『健康の基本は自律神経のバランスを保つこと』
生活サイクルや体のリズムを整え、疲れをリセットし、明日を元気に生きるためにとても大切なことです。

テレビやスマホは
気づかないうちに脳を興奮・緊張させています。

就寝前にテレビやスマホを見てはいけないと言われている理由です。

興奮や緊張は脈を速め、
呼吸も乱れがちになります。

呼吸が乱れて空気をしっかり体内に取り込めなければ、体は常に酸欠に近い状態になります。

血液の中の酸素が不足気味になると、
それを補うために体は交感神経を働かせ、
血管を収縮させて血圧を上げ、
全身への酸素供給を維持しようとします。

すると体は興奮状態になり、
睡眠の質が悪くなります。

心配事を抱えた人の自律神経は、
どうしても交感神経優位に偏りがちです。

不安・緊張・心配など心が落ち着かない時、
体が悲鳴を上げている時、
人は何をするでしょうか?

『ため息』です。

😮‍💨

ため息にはたくさんの効果があります。
👇
①バランスが崩れた自律神経の働きを回復させる

②息を意識的に吐くことで呼吸が深くなり、副交感神経がしっかり働くようになる

③酸素が体に供給され、呼吸の浅さが原因である不調を断ち切ることができる

④心身の緊張緩和

😮‍💨

ため息をつく時に
高い声を出す人は少ないと思います。

それには理由があります。

低い声は、
声帯が振動する範囲が長いです。
反対に高い声は、
声帯が振動する範囲を短くすることで出すことができます。

低い声は、
声帯周辺の筋肉を緩めて出すので
声の震えが起こりにくいです。
高い声は、
声帯のコントロールが繊細で
声の震えが起こりやすいです。

このように、
声の高さによって筋肉の使い方が変わります。

声がうわずる時は、
興奮や緊張をしている時です。

つまり、
低い声とともにため息をつくことで
緊張を緩和させることが可能です。

ため息が自然と出る時は、
体からのSOSのサインです。

ため息をついても幸せは逃げないので、
ため息を我慢しないようにしましょう。

もうひとつ覚えておきたいのが、
🟠交感神経と副交感神経のどちらかが優位になる状態=「アンバランス型」
🔵交感神経と副交感神経の両方の機能がどちらも低下している状態=「トータルパワー不足型」
という違いがあることです。

トータルパワー不足型は、
アクセルもブレーキも機能せず
エンジンがかからない状態です。

体が疲れきって自律神経の働きが全体的に低下すると、体のオンオフの調節すらできなくなります。

疲れてもため息すら出ない時、
それは体が健全な状態ではありません。

☑️やる気が出ない
☑️体を活発に動かせない
☑️食欲が湧かない
☑️睡眠障害
などの症状が強い時、
まずは体を休ませることが大切です。

ゆったりとした呼吸で
息を吐く時に、低い声を出しながらため息をついてみてください😮‍💨

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