言葉の選択・使い方。

名古屋市営地下鉄に貼られていたポスター。

【マナーがいいね! 名古屋人】

「エスカレーターで歩かない、走らない人。」

「席をゆずりあえる人。」

「リュックは抱えるか、棚に置ける人。」

まずは、注意を喚起する色、黄色に赤。何だろうと見たくなる効果がありますね。

 

守るべきマナー、わかっているはずなのに出来ていないケースも。

特にエスカレーターは、皆が左側に乗り右側が空いていると、急いでいる時はつい歩きたくなってしまう・・本当はいけないんですよね。

やっぱり「マナーがいいね!」と言われることが、当たり前にできる人でいたいです 😉

それにしても殿とお稚児姫が昔っぽくて、何だか可愛い・・😆

 

このポスターを見て気づいたのが、

「○○しない」とか「○○はやめましょう」という否定的な表現ではなく、「○○ができていているからとてもいいですね」という肯定的な表現・褒める内容になっていること。

 

以前、どこかの駅のお話で、

「駆け込み乗車はおやめください。」

というアナウンスを、

「次の列車がすぐにまいります。そちらをご利用ください。」

と変えたところ、駆け込み乗車する人がグンと減ったとか。

否定的命令的な言葉ではなく、提案的な言葉の効果です。

 

また、公衆トイレに貼ってある貼り紙を

「皆さんのトイレです。きれいにご利用ください。」

から

「いつもきれいにご利用いただき、大変ありがとうございます。」

に変えたところ、きれいに利用していただけるようになったというお話をされていました。

今度は、依頼的な言葉ではなく、お礼的な言葉の効果ですね。

承認・肯定・賞賛の言葉、大切です。言葉の心理に及ぼす効果は大きいです😊

 

この事は、私達指導の現場にもあてはまり、例えば

「呼吸を止めないようにしましょう」

ではなく、

「自然に呼吸を続けましょう」

とか

「自然な呼吸ができていますか?」

と、してはいけない事やしない方がよい事とか否定的な言葉ではなく、した方がよい事とか肯定的な言葉、問いかけて考えていただける言葉がけをしたいものです。また、できていることをタイミングよく正しく賞賛して差し上げることも、とても大切ですね。

もちろん、ケースバイケースではありますが、日常生活や教育の現場でも大切なことです。

私自身も癖になってしまい、ついつい使ってしまう言葉もあります。そんな時には、そこに良い言葉を添えるようにしています。自分が思うことをちゃんと人に伝えたいから、相手がそうした方がお得だなって思える言葉・受け止めてもらいやすい言葉を、意識して使って癖づけたいものです😌

 

言葉の選択や使い方、奥が深うございます😊