アイソトニック飲料とハイポトニック飲料

雨で、湿度が高く、蒸し暑い朝。

お盆休みに入られた方も多いと思います。

コロナ感染拡大防止を考えて、なるべく外出を避けられる方も多いと思います。

帰省を自粛されたり、ご家族が帰省されないから一緒にどこかへ行くということも少なくなったりもしますね。

この時期に気をつけなければいけないのが熱中症。

 

私たち運動指導の現場でも、マスク着用ということもあり、例年以上にこまめに水分補給の時間を入れ、参加者のご様子などをしっかり観察しながら、熱中症に気をつけてレッスンさせていただいています。会員さんからも時々、

「レッスン中に飲むのは何がいいですか?」

とご質問をいただくことがあります。

日本スポーツ協会の「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」によると、運動時に適した水分として以下が推奨されています。

(1)5~15度に冷やした水を用いる
(2)飲みやすい組成にする
(3)胃にたまりにくい組成および量にする

具体的には、0.1~0.2%の食塩(ナトリウム40~80mg)と4~8%程度の糖質、つまり、1Lの水に食塩1~2g、砂糖40~80gが含まれたものがすすめられています。

 

スポーツクラブなどで、スポーツとしてではなく、フィットネスとしての運動をする時には、短時間の運動で、発汗量がそんなに多くなる運動でなければ、そこまでシビアではないかもしれませんが、すごく汗をたくさんかかれるケースもあるので、ご参考までに。

 

近年、スポーツクラブでも、水素水の販売などもされていますので、そういうお水の利用もありかなと思います。

 

 

「スポーツドリンクはどうですか?」

とも、聞かれます。

 

「スポーツドリンク」と言っても、大きく分けて「アイソトニック飲料」と「ハイポトニック飲料」の2種類があり、違いは浸透圧です。

浸透圧の低い飲料の方が、体内への吸収が早いのです。

 

アイソトニックとは「等張液」という意味で、アイソトニック飲料というのは、安静時の体液と同じ濃度や浸透圧で作られている飲み物のことを言います

塩分や糖質の濃度が、体液に近い浸透圧のため、水分・糖質・塩分がバランスよく吸収されます。しかし、発汗によって体液が薄くなっていると吸収速度が少し遅くなります。

 

一方、ハイポトニックとは「低張液」という意味で、ハイポトニック飲料というのは、塩分や糖質の濃度が低めで、安静時の体液よりも低い浸透圧の飲料のことを言います。

運動による発汗で、体液が薄くなって浸透圧が低くなっている状況においては、アイソトニック飲料よりもハイポトニック飲料の方が水分が体内に速く吸収されます。

 

ちなみに、熱中症の症状と水分量の関係は、

体内の水分が体重の2%失われると喉の渇きを感じ、運動能力が低下しはじめます。3%失われると、強いのどの渇き、ぼんやり、食欲不振などの症状がおこり、4~5%になると、疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状があらわれます。そして、10%以上になると、死にいたることもあります。

 

そんな熱中症や、感染症など激しい脱水のときに推奨されているのが、経口補水液。

この経口補水液は、浸透圧が低めに設定されていますのでハイポトニック飲料の部類にあたり、水分や電解質の吸収を速めるために、さらに糖濃度も低い組成に作られています。

正直言って、普通の健康な状態の時に飲んでも、味は美味しくないですよね。

所ジョージさんのCMでお馴染みのOS-1も、この経口補水液の1つです。

今、うちにたまたま買い置きしてあるのはこれです。

 

そして、ご存知かと思いますが、熱中症の4割は、じつはスポーツの現場ではなく、住居で発生しているそうです。

家庭での熱中症対策は、室内の温度管理と水分補給を適切に行うことですね。

 

その場合、気をつけなければならないことがあります。

水分なので良いと思って、糖質が高いスポーツドリンクを水分補給のために、例えば麦茶を飲むみたいに常飲し続けると、じつは糖質が多過ぎて、糖尿病になってしまう危険性もあります。

またカフェインは、利尿作用があるので、逆に脱水の方向へ向かう可能性もあります。カフェインの含まれている水分を摂っていても、身体の中では水分補給にはなっていないので、要注意です⚠️

入れ方にもよりますが、コーヒー・紅茶・玉露など、カフェインの含有量多めです。

どんな時に何を飲んだらよいのかを、しっかり正しく理解しておくことがとても大切です😊