すけそうだらと速筋と遅筋のお話(^^)

最近よく見かける「すけそうだらのタンパク質」の文字。

スポーツクラブでも販売されていたし、

 

スーパーにも並んでいました。

 

私達の筋肉は、非常に細い線維が無数に集まって束になった状態で構成されています。その線維を筋線維と呼ぶのですが、大きく分けて「速筋繊維(速筋)」と「遅筋繊維(遅筋)」の2種類に分けられます。

どちらの筋繊維が多いかによって、その筋肉の発揮できる能力が変わります。速筋の割合が多い筋肉はアウターマッスルに多く、遅筋の割合が多い筋肉はインナーマッスルに多いです。

○速筋・・大きな力を短時間に発揮することができ、瞬発力やパワーが必要な運動を行うときに活躍します。

ジャンプしたり、転びそうになり、ぐっと踏ん張る時に使われます。魚に例えるなら、白身魚のヒラメ。

○遅筋・・長い間収縮し続けることができるので、持続的な運動を行うときに活躍します。

ウォーキングなどの有酸素運動、姿勢の維持や呼吸する時に使われます。魚に例えるなら、赤身魚のマグロ。

 

そして、加齢に伴って落ちやすいのは、「遅筋」よりも「速筋」なのです。

スケソウダラの速筋タンパク質には、筋肉増加効果が認められ、 その「速筋」を増加する効果があることが研究によって明らかになったため、「スケソウダラ」に注目が集まっているというわけです。

身体を使っているのはタンパク質。

良質のタンパク質を十分に摂取したいところです。

 

現在、厚生労働省が推奨する一般の方の1日のタンパク質摂取量は、体重1kgあたり1gです。

体重50kgならタンパク質摂取量も50g、体重70㎏ならタンパク質摂取量も70g。

ただし、加齢に伴って筋肉量が減少してしまう「サルコペニア」の対策としては、体重1㎏あたり1.2gは必要です。

以前は、プロテインといったら、男性とかボディビルダーさんの飲み物的な感覚の方も多かったと思いますが、今では、女性もですが、特に高齢者もプロテインを上手く利用して、良質なタンパク質を摂りましょうという時代になってきています。

 

タンパク質が十分に摂れることによって、運動しなくてもサルコペニアを止めることができるそうです。でも、サルコペニアを回復させるには、タンパク質が十分に摂れている栄養状態だけでなく、運動が必要です。

 

また、身体にとても必要なタンパク質も、過剰摂取は腎臓や肝臓に負担をかけてしまうので、摂り過ぎにもお気をつけてください。

そして、摂る食材によっては、カロリーオーバーになることもあるので、タンパク質を何から摂るのかも重要です。

さらに、動物性タンパク質は、摂り過ぎると腸内環境の乱れや尿路結石の原因になるとも言われているので、こちらも注意です⚠️

栄養素の摂取不足もダメだけれど、「過ぎたるは及ばざるが如し‼️」にならないように😉

 

もっとも、不足している人の方が圧倒的に多く、よっぽど極端に摂り過ぎないかぎりは、摂り過ぎにはならないかもしれないけれど、念のために書き添えておきたいと思います😊